satosatosa展「混ざり合うカタチ」のDМを下記のお店に置かせて頂いています。お店に行かれた際には、お手に取って頂けたら幸いです。
(50音順に)
・ emotion
・ ombak
・ CAPU
・ ことり
・ sahanji+
・ なまづや
・ボタニカ
快くご協力くださったお店の皆さま、ありがとうございました。
写真は、ハグコーヒーさん。 ラ、蘭が宙吊りに・・・。
革のスカートやファーのマフラー、ひらひらのワンピース、ブローチ、ネックレスなどを素材に、色々組み合わせてリメイク。
裏を見ると、、、
ちょっとはみ出してみました!
その名も「はみ出しBag」。(笑)
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「重ねて、重なって、なんか人生みたいね」
satosatosa展「混ざり合うカタチ」のDМには、
色んなものを重ね合わせた作品を見て、私たちが感じた言葉を綴りました。
様々な形や、それぞれが経てきた時間や、元の持ち主やスノードール、NINOの思い、いろんなものが重なり合って1つの形に成るって、なんか人生みたいだよね。って。
ちょっと大げさかもしれませんが、
作品が人生の縮図のように感じたのです。
このはみ出しBagもそんな思いが投影されているとか、いないとか?
「ちょっとはみ出すぐらいのほうが面白いよね!(作品も、人生も)」
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スノードールは以前は、高級婦人服ブティックだったそうです。私はその頃愛知に住んでいたので、当時を知らないけれど、オーナーの柚木さんのお母さんが亡くなられて以来、現在のリサイクルブティックに形を変えたと聞いています。
今回のsatosatosa展では、柚木さんのお母さんがお店をされていたときに扱っていたアクセサリーのいくつかも作品の一部として使わせてもらっています。お店の形態が変わり、店頭に並ぶことが無くなった品々も捨てられることなく大切に保管されていたのです。
↓こちらが柚木ママさんセレクトのアクセサリーたち。
タグには手書きの文字があったりして、作品制作中に1つ1つを手に取ってどんな形に姿を変えようか考えている時間は、私は柚木ママさんを直接は存じ上げないけれど、その存在を感じられるような不思議な時間でした。そしてそれは、何だか心が温かくなるような時間でもありました。
そうした感覚を味わいながら手を動かし出来あがったのが写真の2点です。
余談ですが、、、
2枚目の写真にあるガラスビーズのてんとう虫は、6年前に中央ヨーロッパのどこかの国の土産物として母からもらったもの。あのとき「手作りに使ってね。」と母に言われ、内心、「えーー、こんなの使わないよぅ。」ってちょっと小バカにしちゃっていたもの(ゴメンナサイ。今になって見たら、かなりキュート♥)。これまた、捨てられることなく時を越えてここに存在したものなのです。
「混ざり合うカタチ」のDМモデルを引き受けてくれたsatokoさんのおばあちゃんは、こんな風に歳を重ねていけたらと思う、お手本のような方でした。
<見習いたいことその1>
いつでもニコニコ。
やっぱり笑顔は素晴らしい。自分だけでなく、周囲の人まで明るい気持ちにできるから。
<見習いたいことその2>
気持ちの若さ。
御年90歳ながら、気持ちは39歳の私より若いんじゃないかしら?
新しいことにちっとも臆せずトライできるなんて素晴らしい。
90歳でモデルデビュー!!
<見習いたいことその3>
不平不満や人の悪口を言わない。
この年齢になるまで、近しい家族でさえおばあちゃんが不平不満や悪口を言っているのを一度も(!)聞いたことがないのだとか。satokoさんによると、時代の背景もあって決して平坦な道を歩いてきた訳ではないそう。なのに、環境を嘆いたり、周囲の人に愚痴を言うこともなかったそうです。
ニコニコ優しい微笑みの芯には、人生をたくましく切り開いていく本当の強さを持っているおばあちゃん。だからこんな風に、魅力的な雰囲気を醸し出せるのだろうなあ。
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スノードールのHPにはこんな言葉が綴られている。
洋服をめぐる物語。
おかげさまで皆様から毎日洋服、バッグなどの買取や委託販売をご依頼頂いております。ありがとうございます。リサイクル(リユース)が特別ではなくごく普通に、日常生活にとけ込めるようなお手伝いをしていきたいと思います。もちろんファッションとしての愉しみも忘れずに。
お譲り頂いた(お預かりした)洋服を大切に扱い、新しい持ち主にめぐり合えるように。
洋服をめぐる物語はまだまだ続きます・・・。
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そして、これはネットショップを始めるにあたり私が綴った言葉。
(NINO屋HPより)
日常のなかの楽しみから生まれたもの
この先もずっと寄り添ってくらしていきたい古いもの
そんなものを取り扱っています。
例えばそれは、
近くの海辺を散歩しながら集めた流木や、
子供と公園で拾った木の実を使った手作りの品。
古くなりもうそのままの姿では使われなくなってしまったけど、
少しの工夫をもって手を加えられたことにより、
また新たな時を刻んでいこうとするもの。
決して華やかではないけれど、
心を込めて楽しみながら作った品や愛すべき古いものが、
どこかの誰かの暮らしの中に
さりげなく潤いをもたらすことができたらと願っています。
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スノードールとNINO。これまでやってきたことは、それぞれ別のことではあるけれど、思いはどこか共通していたんだなあ。
satosatosa展「混ざり合うカタチ」では、↑のそれぞれの思いを根底に据えて、それを重ね合わせ、混ざり合わせて、新たな表現をしてみたいと思っています。
少し視点を変えて眺めてみると、いつもは裏方さんでも、表舞台に出られるほどの魅力があったりするものです。
スノドから預かった革の洋服。さすが、しっかりとしたブランドのものは素材がすばらしい。表側の革はもちろん、裏地だって光沢あるエレガントな見た目だけでなく、皺にもなりにくい上質さ。
この裏地に惹かれたsatosatosaでは、表舞台に是非!とご登場願いました。
バッグの持ち手と、リボンのブローチに姿を変えた裏地さんは、しっとりとした輝きと柔らかな質感で、上品な佇まい。
いままで裏方でひっそり過ごしてきたなんて勿体ない。(持ち手にした裏地は、内側に幾重にも折り重ねた同素材を入れており、柔らかな雰囲気を保ちつつ、実際に使用した際の心もとなさを解消するようにしました。)
一方、これまで表舞台でスカートとして活躍していた革は、これからは内側に場所を移し働いてもらうことに。
これまでの位置を逆転させて出来あがったこちらのバッグ。
名付けて「ABEKOBE」。
革のコサージュの真ん中に、花芯に見立ててイヤリングをはめてみました。
このイヤリングは、私のはみ出し物コレクションの中からチョイス。
↑ご覧の通り、私の手元にやってきたときには、1つだけ石が外れてしまっていました。そこに、スノードールから託されたアクセサリーから外した深紅の天然石をはめておめかし。
全然違うところからやってきて、色だって周囲と全然違う石。けれど、それが入ったことで、欠けてしまっていて残念に思えた箇所が、オンリーワンの個性に変身。欠点も見方を変えれば魅力になりうる。
周りにあしらった革のコサージュも、紺色の花びらの方はスノードールからの預かりもの。分解して、ラベンダー色の革と重ね合わせてみました。
こちらもsatosatosa展「混ざり合うカタチ」の作品の1つです。
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以前にもここで綴ったけれど、旦那さんのお母さんは趣味で布花作りをしている。旦那さんが子どもの頃からだから、そのキャリアはすでに30年以上!(一過性ではない趣味はお父さんと一緒。尊敬しています。)
蒲郡の実家に帰ると、手作りの布花が部屋のそこかしこに飾られており、
「気に入ったものがあったら、どれでも持って行っていいからね~。」と、
いつも声をかけてくれるお母さん。
私はお言葉に甘えて、これまでにどれだけ頂いたことか。
ブローチにして装いのポイントにしたり、イベントなどでディスプレイに使わせてもらうこともしばしば。
手仕事であり、時を経た布花は、温かい空気をそっと届けてくれる。
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satosatosa展「混ざり合うカタチ」の作品中にも、
お母さんの布花を使わせてもらっている。
物、時、色、素材、思い、etc、、、
いろんなものが混ざり合った今回の作品たちの中には、
「お母さんの手仕事」と「私の手仕事」の混ざり合うカタチもあるのです。
展示会のご案内ができるところまで計画が進んできました。
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satosatosa展 「混ざり合うカタチ」
会期:10月14日(金)〜10月17日(月)
時間:11:00 – 19:00
場所:シェアオフィス ボタニカ 403号室(SND lab.403 botanica)
satosatosa とは。
中村聡子(NINO)と伏見聡子(スノードール)によるクリエイティブリメイクユニット。本展示会ではアクセサリー、バックを発表する。
concept
忘れられてしまったり、使えなくなってしまったアクセサリー、洋服、バックたち。捨てられることなく時を越えて、ここに存在しsatosatosaのイマジネーションを通じて、巡り会い、混ざり合う新しいカタチ。
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遂に、DМが完成。
直ぐな眼差しに、柔らかな微笑みのモデルさんは、satokoさんの実のおばあちゃん(御年90歳)です。
ダブルsatoko計画の作品。
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「色々なもの」を繋ぎ合わせて作っている。
「色々なもの」とは、
アクセサリーや洋服の一部など形あるものはもちろんのこと、
それだけでなく、
そのものが積み重ねてきた時間や、
私たちダブルsatokoが積み重ねてきた時間、
スノードールとNINOの思いなど、
目には見えない物も一緒に繋ぎ合わせて作っている。