庭の椿と花を育てる人

庭の椿の木から一輪、ガラス瓶に挿して部屋に飾る。

寒い冬空の下で静かに咲く姿がとても美しい、八重の花びらの白い椿。

後方の絵は、ご無沙汰していた方から思いがけず届いたポストカードを額装したもの。したためられていた温かなメッセージは、額装で簡単に読み返せなくなってしまったけれど、この絵を観ればすぐに思い出せるほど心に刻みました。

カードの裏側に、有本利夫「花を育てる人」と記されていました。

冬空に咲く椿の佇まいに通ずるような、静かで美しい絵。そして、希望を感じる絵。

染め直し

もう何年前に買ったか忘れてしまったぐらい長年愛用していた黒のチュニック。ひどく色褪せてしまったけれど、デザインが好きで、もう2度と同じものには出会えないだろうとの思いから捨てられず。

しかし、いくら好きでも、着てこそ洋服。箪笥の肥やしにされては、チュニックも悲しんでいることでしょう。

再び袖を通すべく(ノースリーブだけど…笑)、染め直しをすることに。

染料を購入して自分で染め直しも有りでしたが、色々と調べてみると綿素材で重量の軽いチュニックはプロにお願いするのと染料の代金がさほど変わらないことが分かり、今回はプロにお願いしました。

かくして、染め直しして頂き、戻って来たチュニック。

見事!黒々となって戻ってきました。生まれ変わった、というか、生まれたてに戻った!

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ファストファッションでも十分素敵な洋服はあって、気軽にどこでも買える便利さもあるけれど、これぞ自分好みの一品という洋服は、こうして大切に長く着続けたくなるし、リフォームやリメイクの手間も何のその。逆に手をかけた分、更に愛情も湧くというものです。

生まれたてに戻った私のお気に入りチュニックさん、改めまして今後ともよろしくおねがいします。

追記

染め直しをお願いした㈱土田産業さん Re:color

重量や素材によりますが、私のチュニックは染め代3300円(別途 送料、消費税)でした

貝殻繋がり

幸せを呼ぶとの言われがある貝殻「ナミマガシワ」。大量に海辺で拾い集めたのは2013年のこと。その訳は、海辺の結婚式会場の一角を貝殻を使ってディスプレイして欲しいというご依頼を承ったから。

その時にブログにも綴りましたが、改めて、、、

花嫁さんのベールのイメージで1000枚以上の「ナミマガシワ」にドリルて穴を開け、テグスで繋げ、天井から吊り下げました。

ご依頼主のお二人

時は流れて2021年。そのお二人の間に生まれた娘さんの七五三。再び、幸せいっぱいのシーンでお二人の胸元にサトコサージュで彩りを添えさせて頂きました。その後、幼稚園の入園式でもご夫婦でこのサトコサージュを身につけてくださっています。

オーダーでお作りした紅白サトコサージュ

1つ前の投稿でもご紹介したこの「タコブネ」。実は、七五三のサトコサージュオーダにアトリエにいらしてくださった際に、お二人が私にプレゼントしてくださったものです。

10年前に結婚式のディスプレイを承って以来、これまで作り手として人生の大切なシーンに何度か関わらせて頂けた幸せ。
そして、貝殻でご縁に恵まれたお二人からプレゼントしてもらったタコ殻・笑 をアトリエに飾って、眺めながら制作できることは、モノを作りの幸せや、やり甲斐を感じさせてもらえます。

記録

既にバックナンバーとなっておりますが、記録として綴ります。

スーモマガジン広島版 7/19日号 にアトリエに飾っている貝殻の額装をご紹介いただきました。

上段右が私のアイディアです。

記事内には、「インスタグラマーのテクニックを参考に」とあります(笑)

私って、インスタグラマー???(掲載に際し、発行元のリクルートの担当者の方からsatosatosaインスタグラムDМにご連絡いただいたので、インスタグラムの投稿がお目に留まったのがきっかけだから、そうなるのか…笑)

これが掲載いただいた貝殻の額装です。

コラージュ作家かつ、シェフのМさんから頂いたものです。タコブネという名だそうで、なんでもこのからの中に暮らすタコがいるそうです。

まるで工芸品のような美しさ!!感激して額装し、アトリエの壁に飾っています。

祖母の浴衣で夏祭り

8月のある日、友達と夏祭りに出かけた娘。

 

久しぶりに浴衣が着たい!と言って着たのは、まだ若かりし頃の祖母(私の母)が縫った浴衣。

母はこの浴衣を20代に作ったきりで、結局一度も袖を通すことがないまま、箪笥に眠らせること50年以上。まさか、こんな風に幸せな陽の目を見る日が来るとは、思ってもみなかった、と喜んでいました。

娘は今どきの浴衣とは雰囲気が違う、ノスタルジックな白地に紺の紫陽花柄を大層気に入りました。何より、おばあちゃんが自分と同じような年頃に手作りした浴衣であることに愛着を感じていたいようです。 

人にもモノにも歴史あり。

祖母と孫娘、それぞれの人生の歴史のなかに、新しくこの出来事が加わりました。こうやって1つ1つ積み重ねられていく時間は目には見えないけれど、その人や物が纏う雰囲気を醸し出していくのだと思う。

娘の友達、Sちゃん撮影の浴衣姿と花火の記念写真。

祝 杉山農園直売所 ura オープン

まるで親戚のように家族で仲良くさせてもらっている杉山ファミリー。

このブログでも度々、登場している桃や梨は、杉山ファミリーが丹精込めて育てています。また、自宅にお邪魔する度に、ホスピタリティ溢れ、お菓子作りが上手な奥さんの敬子さんが振る舞ってくれるお茶の時間(通称Kー子’sカフェ^ ^)に、これまでどれだけ癒されてきたか知れません。

その杉山ファミリーが営む杉山農園が、今年はメモリアルイヤー✨✨直売所がリニューアルし、その裏手には、果物カフェ「ura」が、オープンしました!

お気付きかと思いますが、名前の由来は、直売所の裏にあるから「ura」^ ^。今は、桃スムージーのみ、午後2時半ごろから数量限定販売されています。爽やかな甘さの桃をそのまま食べているような贅沢なスムージー。ピンク色は、コンポートを作る際に一緒に煮る桃の皮から出た自然の色です。今後、カキ氷など新たなメニューの予定もあるそうで、楽しみです!

いつかカフェを、、、と、謙介さん敬子さんご夫妻が温めてきた夢が形になって、これまでの道のりを聞いてきたわたしも凄く嬉しいです。嬉しすぎて、オープン以来何度も通っております☺️

杉山農園HP

杉山農園インスタグラム

庭の木から

先日、庭の木の手入れをしていた旦那さんが、鳥の巣を発見。

既に雛が巣立った後らしく、長らくお留守の雰囲気だったので、手入れしていた他の枝と同じように巣の作られた枝も切り落としました。

枝分かれした場所にきっちりと納まる形に作り上げられている。安定感抜群に住める場所を、ちゃんと選んでいるんだろうな。

巣の中は見事にまん丸。小さな巣で、雛が肩寄せ合って暮らしていても、優しく包んでもらえそうな形。美しいだけでなく、命を繋いでいくのに理にかなった作りなんだろうな。

とんかちや釘など何の道具も持っていない鳥さん。材料を調達するお店も無し。当然、ユーチューブで作り方を調べたりすることも(笑)、誰かにやり方を教えてもらうこともなし。

ただ、本能と身一つでこんな見事に住み心地良さそうな巣を作っている。

一方、世に溢れる情報を詰め込んだ頭で、アレヤコレヤ考えて迷走したり、妙な作為もチラチラと頭をよぎったりしながらモノ作りをしている私は、鳥さんが作った見事な巣の姿に教えられることがあります。

そんなこともあり、私はかねてから、昆虫などの自然界の生物の住処の美しさに惹かれていたのかな??

アトリエの「自然の造形美コレクション」に、庭の鳥の巣も加えました。

制作に迷ったときには、この作為のない自然の造形美を拝んで心を清めます^^

鳥の巣と言えば、、、

昨年末のリースの展示会用に作りました「bird’s nest」という平置き型の作品があります。

展示会でお嫁入りすることなく私のところに戻り、今は我が家の玄関に飾っています。

本家本元の「bird’s nest」には及ばないけど、こちらも日々愛でて暮らしております。

念願の

以前にちらりと書きましたが、木彫り熊の熱心な収集家の62muniあやた画伯ママ。

そのコレクションが一堂に会した熊部屋なる場所があると知ってから、ずっとお邪魔したいと思っていた念願が先日、叶いました♪

圧巻のコレクション!!

ところどころにはあやた画伯の描いた木彫り熊の絵も飾ってある♥

この部屋は、あやた画伯ママのお父さんが所有していた古い長屋で、今は借り手が居ない1室を、ご家族で改装して作られた空間だそうです。味わいのある家具は、これまで蚤の市などを巡ってこつこつ集めてきたものなのだそうです。

「自分達の好き」と「自分達でかけた手間暇」と画伯の絵が詰まった、誰のものでもない62muniファミリーの思いの詰まったここは、62muniを空間で体現した唯一正に無二の場所。ということで、私の中で勝手に「62muni美術館」と命名^^。

この日は、画伯ママが主催されているほのぼのとしたイベントもあって、そこでは、ずっと会いたいな~と思っていた方に数年ぶりにお会いできました。モノづくりの大先輩、というか、人生の大先輩、ててさん。お元気なのもビッグスマイルも以前と変らず健在で、近況報告などしながら楽しいおしゃべりに花が咲きました。

行きたかった場所に行けて、会いたかった人に会えて、幸せな一日。

我が家の玄関

玄関に置いている紅白の狛犬。我が家の守り神です。

紅い方は以前からあったものですが、白い方は新年初の護国神社蚤の市で購入しました。その日は偶然に、蚤の市好き仲間の62muniあやた画伯ママに会えて、2人で楽しくお喋りしながら巡っていた時に出会いました。

年の初めの楽しい時間に出会えた白狛犬さま。

魔除けの役割りもあるといわれている狛犬が玄関に紅白揃って、何だか縁起が良さそうだ。

我が家の玄関は、邪気を払い幸運が入って来るよ。って、仲良く並んだ紅白狛犬コンビを見るたび思えて、毎日いい気分♪

おまけ

この素敵なトリオは、白狛犬と出会った日に護国神社の鳥居を背に撮った記念写真。両脇の熊さんは、あやた画伯ママのこの日の購入品。

素晴らしいアングルで美しい写真に収めてくれた画伯ママは、木彫り熊の熱心な収集家であり、過去に某ホテルの写真室でカメラマンのお仕事をしていたという、さまざまな顔を持つ魅力的な方❤︎

穏やかな冬の日

窓辺。

優しい色彩の友人が描いた水彩画と春色のスイートピーにリンクするような、穏やかで明る日差しが差し込んだ1月最後の日。