20数年ぶりの再読

ちょ太が夏休みの宿題の読書感想文用に「五体不満足」を読んだ。

この本は、私がまだ娘を生む前に購入して読んだ本で、その後ずっと家に置いてはあったものの、家族に読まれることもなく20数年が経過。

今回、ちょ太が読書感想文の為にこの本を選んだ。それをきっかけに、私も再読してみることに。すると、以前に読んだ時とは違うポイントで感銘を受ける。そのポイントとは、四肢がない状態で生まれてきた我が子と初めて対面した乙武さんのお母さんの第一声が「可愛い。」だったこと。周囲はどんなにお母さんが絶望をしてしまうかと心配していたにも関わらず、嘆き悲しむこともなく、我が子誕生の「喜び」が一番だったこと。

以前に読んだ時には、私はまだ母親にはなっておらず、乙武さん本人が障害に捉われず前向きに物事に取り組む姿勢に感動していたけれど、母親となった今では当時とは違う視点から見えてくるものがある。

お母さんに喜びを持って受け入れられ、足りないことを悲観せず、出来ることが1つ増えるたびに喜び、未来への希望を持って育つ環境が子供の可能性を広げるのにどれだけ大切なことか。裏を返せば、否定や不安、恐れがどれだけ未来の可能性を狭めてしまうかということにも思い至る。

今一度、読める機会を得られて幸いだった。娘は既に大学生、13歳のちょ太の育児も後半戦ですが、まだ私が母としての姿勢を軌道修正する価値はあるはず。また、自分自身のことについても恐れや不安に心をとらわれないようにせねば。誰でも何歳になっても未来への可能性は限定できないのだから。

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