今年のリース

今年のリースは少し趣向を変え、緑の葉を加えてみました。

これまで、木の実ばかりを集めたコロンとした感じがいいと思って作っていましたが、葉が入ることで、リースに表情が出て木の実の可愛さ引き立つということを発見。クリスマスっぽい雰囲気も出ました。

毎年、木の実を素材としてリースを作っています。

同じことをしているようでも、こうやって少しづつ発見があって変化している。7年が経過した今、初期のころのものと比べると、同じ私が作ったリースなのに、随分と雰囲気が変わっています。

11月の終りに、ネットショップNINO屋でもリースを販売予定です。

詳しくは、後日改めてご案内させていただきます。よろしくおねがいします。
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革のパッチワーク 第二段!

革のパッチワーク製品の第二段です。

手帳カバーを作りました。

ピンク、水色、茶、こげ茶の全4色。

それぞれ、背の部分に型押しの革をパッチワークして、アクセントをつけてみました。

内側はこんな風。

水色カバーの内は、ベージュのスエード地。

茶色カバーの内は、抹茶色。落ち着いた色の組み合わせです。

ピンクカバーの内は、水色と同じくベージュのスエード地。

こげ茶カバーの内は、ピンク色。

文庫本サイズです。

ブックカバーにもお使いいただけます。
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夜鍋中

家族が寝静まった一人の部屋で、これまで拾い集めた木の実を使ってリースを作っている。

1つ木の実を手に取っては、「おっ、これは息子とサイクリング中に発見したこんにちはさんだ!」とか、「ああ、この実を拾ったのは雨の日の神社の境内だったな。」とか、「秋の深まりを待ちきれなくて、まだ夏の匂いが残る海辺で松ぼっくりを拾ったよなあ。」とか、いちいち拾ったときのことが思い出されて、そんな記憶も木の実と一緒に1つ1つ繋ぎ合わせ、リースを作っている。
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お世話になった職人さんのこと

一昨日の日記に書いた、思いがけず現れたスツール作りの強力なサポーターとは、これまで何度か自宅の椅子の張替えでお世話になっている松浦幌製作所の職人さんです。

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チクチクと縫っていたときには、とっても楽しく順調だった作業。座面にパッチワークした革を張る段階にきて大苦戦。というのも、パッチワークなので部分ごとに革の厚みが違い、上手い具合に均一に張ることができませんでした。何度チャレンジしても自己流の私のやり方ではなんだかイマイチな出来栄えになってしまうのです。

せっかくパッチワークが自分なりに好きな感じに出来上がったのに、ここまできて中途半端な形で終わらせたくない!と思った私は、座面に張る作業をプロに依頼しようと考えました。

そこで、自宅の椅子の張替えで何度かお世話になっている松浦幌製作所さんへ電話を入れました。

「革と土台に使う板を持ちこみで、革を張る技術料はおいくらになりますか?」と言う私に、

「現物を見ないと何とも言えないけど・・・何か事情があるの?」と問いかけて下さった職人さん。

手縫いで革を縫い合わせた椅子を作りたいこと、椅子は手作りのイベント(ストフェス)に出品予定であることを伝えると、「そんな事情じゃ、うちにお金を払ってたらやってられない(採算が合わない)でしょう。」とのお返事。それでもどうしても納得いく形にしたいので、1つめはプロにお願いしてやり方を勉強したい。とお願いすると、職人さんは応じてくださいました。

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約束をした日、パッチワークした革と座面用に丸くカットした板を手に、松浦幌製作所さんにお邪魔する。と、職人さんは私が持参した材料は見ただけで手を付けず、作業場にあるクロスやスポンジをカットして工程を実践しながら説明してくれました。ミシンでクロスを縫いながら「私の持っている技術は、隠すようなものじゃない。やり方を見せてあげるから実際に見たものを自分でやってみればいい。」とおっしゃるのです。ダーツを寄せながら丸く縫っていく作業を、分かりやすく説明して下さいました。そして、見本に作ってくれた座面を私に持たせてくださいました。

早速家に帰って、職人さんが作ってくれた見本に添って作ってみることにした私ですが。。。いとも簡単に短時間で職人さんがやってのけた作業なのに、あんなに丁寧に説明してもらったのに、自分でやるとちっとも上手くできません。もともとミシンが苦手な私は、薄い革の部分は何とかできるのですが、厚みのある革の部分にくるとダーツを寄せながらカーブを縫うのは至難の業でした。おまけに、うちにあるミシンでは、革を縫うパワーが足りないようで、縫い目が飛んだり、糸が絡まったり。教えて頂いた方法でも、私には難しいと泣く泣く諦めざろうえませんでした。

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それから数日後、再び松浦幌製作所さんの作業場を訪れました。ミシンで縫う作業に苦戦していることを電話で相談すると、「次の手を考えてあげるから、また見に来ればいい。」とのお言葉に甘えさせてもらって。

次に教えて頂いた方法は、革の周囲に穴を開け、その穴にタコ糸を通して絞り、板を包みこむやり方。ミシンを上手く扱えない私でも大丈夫な方法でした。

そして、1度目と同様に2度目も、ご自分の仕事をわざわざ中断し、私が持参した材料には手を付けず、作業場にある合皮を使って実際のやり方を示しながら説明をし、作った見本を持たせて下さった職人さん。中に入れるスポンジも一緒に持たせてくださり、有難いやら申し訳ないやら。このご好意に報いるためにも、絶対にちゃんと形にしたい!と強く思いました。

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そうして、遂に完成した革のパッチワークスツール。

一番上の写真のものとこちら、2脚作りました。

厚みのある革の部分も丸い座面にしっくり納って、綺麗に出来上がった時には胸がドキドキするほど嬉しかったです。同時に、ちゃんとスツールの形になった姿をお世話になった職人さんに今すぐにでも見せたい、きちんとお礼を言いたいとの思いに駆られ、スツールを片手にアポイントなしで松浦幌製作所さんを訪問しました。

出来上がった椅子を見て優しい目をして微笑んでくださった職人さん。これまでのお礼と、せめてスポンジなどの材料代だけでもお支払したいと言う私に、「量産できるぐらい売れるようになったらもらうよ。」と冗談交じりに笑ってお金を受け取ってくださいません。

聞けば、2つ目に教えて頂いた方法でも私ができなかったときの為に、3つ目の方法もすでに考えて下さっていたのだとか。ジーーーーン。

私が悪戦苦闘した作業も、きっと職人さんにとっては朝飯前の簡単な作業でしょう。そもそも私が初めに依頼の電話を入れたとき、いくらでも簡単に話を済ませることができたはず。仕事として引き受ければ、何度も作業場を訪れる私に割く時間や手間もいらなかったでしょう。当然、料金も請求すべきところです。それなのに、それなのに、こちらの事情を汲んで、ここまで親切にしてくださるとは。

「私たちの技術は隠すようなものじゃないから。」「うちのような小さなところは色々な仕事をしているから、常に色々な方法を考えている。1つの方法が上手くいかなかったら、また次の手を考えるだけだから何という事もない。」恐縮して何度もお礼を言う私に、職人さんが繰り返し言ってくださった言葉。

そんな勿体ないような言葉を聞いている松浦幌製作所さんの作業場を見渡せば、製作途中の大型バイクのサドルらしきものや、スポーツカーに乗っているようなシャープな形の革張りのシート、トラックの帆など、様々な個性あるなオーダー品が並んでいます。

こうした個性的な品を1つ1つ日々作り続けているプロフェッショナルが、長年の実践の中で積み上げてきた技術や知恵を惜しげもなく私に分け与えてくださったのだなあ。そう思うと、その場でもそうでしたが、こうして思い返して書いている今も鼻の奥がツーンとしてきます。感謝の気持ちでいっぱいです。

※松浦幌製作所 

 静岡県静岡市葵区古庄3-28-33

 054-261-6963
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革のパッチワークスツール

やっとお披露目することができます。

新しく試みていた革のパッチワークは、古い鉄のパイプと合体してスツールになりました。

頭の中にイメージが浮かんだのは夏の終わり頃、それから材料を集めて、シュミレーションして、チクチクチクチク。。。ゆっくりと、ゆっくりと進んだ作業。途中、失敗や思い通りにならないことも起こって、投げ出しそうになったこともあったけど、思いがけず強力なサポーターが現われてお世話になったりしながら(このことについては、後日改めてお話させてください)こうして形にすることができました。

時間はかかったけれど、その分出来上がった品は思い描いた通りの自分らしいものになった気がしています。

腰掛けとして働くのはもちろんですが、インテリアのアクセントにも。。。

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シュミレーション中

あの椅子の張替に使った残りの革や、

この椅子の張替に使った残りの革や、

ずっと前に作ったブックカバーの残りの革も、

手持ちの革のハギレを押入れの奥から引っ張り出してきて床に並べてみる。

これらを使って作りたいものがあるのです。

なんとなく頭に思い描くイメージが上手く形になるといいなあ。
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