オーダーでお作りしましたブックカバーです。制作中は、実際にカバーする本をお預かりして、ぴったりと収まるよう細かな寸法まで確認しながら仕上げました。通常作っているカバーは、様々な厚みの本に対応できるよう、少し余裕を持たせたサイズにしておりますが、このようにジャストサイズで仕上げると本とカバーが一体化し、深い色味や背表紙の印象と相まって、まるで革張りの古い洋書のようなイメージになりました。
カバーしているのは、聖書と讃美歌。大切な品にお供するものを作らせていただけて光栄です。
素敵だなあと思ったこと、、、お預かりした聖書に挟まっていた栞。ご依頼主のMさんに伺ったところでは、レースの方はベルギーに、織物の方はトルコに旅行された際にお求めになったものだそう。それぞれのお国柄が出ていて、気品もあって素敵です。海外旅行のお買いものって、人それぞれだと思うけれど、こういう小さな選択に人柄が表れるなあと思いました。そして、こんなガーリーな栞をご愛用のMさんご本人は、長身でショートカット、小気味良い会話がカッコイイ、麗しい宝塚の男役のようなお方。そんなギャップも素敵なのでした。
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今回のご縁は、以前にバッグを作らせてもらったお客さまからのご紹介→更にそのお客様からのご紹介で作らせていただきました。自分の好きな作ることを通じて、良いご縁に恵まれ、更に、ご縁あったみなさんに広げていただいていることに、つくづく感謝している次第です。ありがとうございます。
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