うちのキッチン。
もとは、リビングに対面式のセミオープンスタイルでしたが、
食器棚でリビングと区切り、独立したスペースに変えました。
シンクの前に置いた食器棚の背を壁に見立て、棚を取り付けています。
一見すると、元のキッチンの良いところをわざわざ潰してしまうような行為に映りますが、こうしたことによるデメリットは、「キッチンに届く自然光の量が減った」ということのみ。
はじめ、リビングにいる子ども(チビの方)に目が届かなくなることも心配してみたけれど、よく考えれば、私がキッチンにいるおおよその間、彼は私のところにやってきて遊ぶので問題なかったのでした。
それにひきかえ、メリットは複数。
1・嫁入り道具である巨大食器棚の格好の置き場所となった。(なにせ巨大なので壁や天井の梁が障害となり、他にスッキリと収まる場所はなかった)
2・炊事する場所から簡単に手に取れる位置に、鍋やヤカンの置き場所ができた。(これは、使い勝手が体にしみ込んでいる10年間暮らした前の住まいと同じような様式)
3・片付け下手な私は、生活感が溢れるキッチンには目隠しがあった方が好ましい。(結局、これと同じ考え方。「蓋付き容器」→「間仕切り付きキッチン」となっただけ)
しばしばこのブログに、登場する不動産屋さんは部屋を案内してくれたとき、「人気の対面式で、小さいお子さんに目が届くので申し分ないキッチンですよ。」などと言い、元のスタイルをセールスポイントにしていました。
確かにそれは真実でしょう。
そして、それを具合よく使う人が多くいると思います。
でも、それは多くの人ではあっても、全ての人ではないのだとも思います。
事実、不動産屋さんのお勧めポイントとは逆の発想により、
私とっては、気持ちよく使えるキッチンになっているのですから。
「既成概念に囚われず、ちょっと違う方向から見てみよう。」
「与えられた条件(注文住宅でない限り免れない・・・)のなかでも、よりよい道を探ろう。」
「何より大切なのは、気持ちよく暮らすこと!」
たかが小さなキッチンの配置をするだけのことから、とても大きな教訓を得た気がします。