アトリエ夜の風景

新しく付けたスポットライトの他、パープルがお気に入りのシャンデリア、奥には古い器をリメイクしたガラスシェードの照明2つ。

様々なタイプの照明を点々と灯す夜のアトリエ。

少し前に天井にスポットライトを取り付けてもらいました。長いレールをコの字型につけてもらったので、いろんな角度から様々なポイントに照明を当てられるようになりました。これまでと同じ空間なのに、灯りの効果で雰囲気がグッと変わって嬉しい。

取り付け工事の様子。
アトリエ含め、自宅をセルフリノベーションした際に電気周りの工事も為せばなるの精神で何でもやってみよう!、電気工事士の資格を取った旦那さん(普段は数字と睨めっこが仕事の会社員)が取り付けてくれました。

嬉しい嬉しいお客様 後編

中編からの続き

我が家にいらした初代オーナーは、我が家に一歩足を踏み入れるなり、当時と変わらぬ玄関の壁や大きな窓の様子をとても懐かしそうに眺め、何十年ぶりかのか再会に感激した様子で写真を撮っていらした。

その後、部屋を順にご案内していった。

和室だった2階の変化には、一緒にいらした息子さんと共に声をあげて驚かれた。また、私達が工夫して家族でリフォームしたことをとても感心され、褒めてもくださった。

現在はアトリエ兼、寝室になっている部屋は、元々はLDKだったので取り分け暮らしの思い出が詰まっているご様子。

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当時と変わらぬというアトリエの窓のサッシを撫でるようにして手を触れながら、庭を眺め、沢山の写真を撮っていらした。

夏のサルスベリ

秋になると良い香りを漂わせる金木犀の大きな木、

寒い冬に凛と美しいツバキ

私たちを季節ごとに楽しませてくれる庭の木々は初代オーナーから4代目の私達まで代々変わらず受け継がれてきたものだと知った。

また、この家を離れた30年ほど前の引っ越しの日には庭の木々が真っ白になるぐらい雪が積もり綺麗だったこと、温暖な静岡での滅多にない積雪で、家が別れを名残り惜しんでくれているように感じたのよ、とのエピソードも伺った。

そして、この家を手放したのは、街の方にお店と自宅とアトリエを併設した建物を新築した為で、発展的なお別れだったことを伝えてくださった。

お帰りの際、息子さんが運転される車に乗り込んだ後、わざわざ窓を開け「若かった頃に頑張って建てた家、幼かった子供が成長した家が今も大切に使われていることが分かって本当に嬉しかったわ。ありがとう。」とおっしゃった。

庭の金木犀から一枝切ってリビングに飾ったある秋の日

突然巡ってきたかのような今回の嬉しい出会い、繋いでくださったMさんによると、実は初代オーナーが最近ご病気を患われたことがきっかけでご連絡があったのだそう。

入院・手術を経て今はご自宅で療養されている中で長年忙しくしてきた時間をふりかえるうちに、48年前に建てた家の現在を見てみたいとご希望されたとのこと。

そうした背景を伺うにつけ、何年も時が流れても尚、思い入れがある大切な場所を引き継いで住まわせてもらっているこの家との巡りあわせに感謝の気持ちになる。また、快適に暮らせるこの家を建ててくれた方に常々抱いてきた感謝の思いを直接伝える機会に恵まれて幸せだった。

繋いでくれたМさんに感謝。そして何より、嬉しい嬉しいお客様に、ありがとうございました。

嬉しい嬉しいお客様 中編

前編からの続き

2週間ほど前のこと、ご近所のお友達Мさんから電話。「お願いしたいことがあるのだけれど、電話だと失礼なので今からお宅に伺ってもいいですか?」と。 

気の合うお友達Мさんにお越しいただくのはウエルカム、「どうぞ、どうぞ。」と文字通りの二つ返事で了承しつつ、「電話だと失礼なお願いって一体何だろう?」と少しの不安も感じたのも本心。

程なくいらしたМさんから伺ったお願いとは、私の心配は杞憂に終わる嬉しいお話だった。

そのお願いとは、

Мさんと今もお付き合いのある48年前に私達の自宅を建てた方が、家を見に行きたいとおっしゃっていて、可能ならば都合の良い時にМさんと一緒に家に来て部屋の中を見せてもらいたい、というもの。

思いがけない嬉しいお話に、電話を頂いたときにしたお返事と同じく「どうぞ、どうぞ。」と二つ返事でお引き受けしたのだった。

私達の住む家は、私達が4代目のオーナーです。私達に売ってくださった3代目オーナーとは面識があるけれど、それより以前のオーナーの方々のことは分からなかった。風の噂では初代オーナーはパチンコ屋さんだとか、海運会社の社長だとか聞いたことがあったけれど、どれも定かではなく。

ただ、私達は、その実像を知らない初代オーナーにずっと感謝してこの家に暮らしてきた。

この立地ならではの景色を存分に楽しめる天井までの大きな窓、

可愛い丸い窓もある。意匠を感じる挽き物の階段の手すりも、

玄関の重厚なタイル張りの壁も、

傾斜地を生かして半地下のようなスペースに作られた広いガレージも、

数え上げればきりがない程お気に入りポイントがある。一体48年も前にこんな素敵な建物を作った人ってどんな方なんだろう?と関心があったし、快適に幸せを感じながら暮らせるこの家を建ててくれた方に常々感謝の思いを抱いていた。

その御本人にお会いできることになるとは、とても嬉しかった。直接感謝を伝えられることも、家族で手作りした今の空間を見てもらえることもとても嬉しかった。

そうして先週末、初代オーナーはМさんと共に我が家にいらっしゃった。

てきぱきとした立ち振る舞いで華やかなファッションの女性。小柄だけれどパワフルなお人柄がそこはかとなく漂っていた。謎に包まれていたその正体は、飲食店を営まれていた経営者(現在は引退)かつ、日展にも入賞したことがある女流画家だそう。更に驚いたことには、この家を何と!27歳の時に女手一つで建てたそう。(築年数から換算すると御年75歳)。その時には既にお子さんもいらして、子育てしながら20代で家を建てたというスーパーウーマンだった。

後編に続く、、、、

嬉しい嬉しいお客様 前編

先日、我が家に嬉しい嬉しいお客様がいらした。そのことを綴ろうと思うのだけれど、その前にそのお客様とのご縁によって振り返ることになった我が家のリノベーションをこちらのブログでも時系列で辿りたい。(過去に綴った家造りの記事と重複するけれど、嬉しいきっかけを頂き、記録をまとめたので再度投稿)

5年前、築43年(当時)の中古住宅を購入した当時の2階の様子。階段を昇って直ぐは踊り場があり、奥には和室が二間あった。

和室の壁は天井までの大きな窓になっていて、高台に建っていることもありここからの眺めは最高!この写真では、お隣のお家がクローズアップされているけれど、引いて見れば、遠くに美しい富士山が、眼下には海も見える。この広々とした景色を日々眺めて暮らしたいと思い、当時は1階にあったLDKを2階に移すことに決めたのだった。

窓の外の景色と呼応するように、できるだけ開放的な気分で暮らしたかったので、間仕切りを全て取り払い、廊下も含めてフロア全体を1つの部屋にすることにした。

そうして畳や壁紙、床を全て取り払いました。当時、高校2年生だった娘の制服姿が懐かしい。一緒に写真に収められて、今振り返るととても良い記念の1枚。

その後はじまった、セルフリノベーション。一部はプロの大工さんにお願いし、大部分は家族で力を合わせ、週末ごとの作業を積み重ねコツコツと自分達の生活する場を作り上げていった。

YouTube動画を師匠に、何でもこなしていった逞しいNINOファミリー工務店棟梁の旦那さん。

1階にあったキッチンからシステムキッチンを分解して取り外し、

2階へと運ぶ。家族総動員で働いて、

ふう~~~っ。運搬完了。

当初、このシステムキッチンはワンフロア―になった元和室スペースに設置するつもりだった。が、

なかなか立派なシステムキッチンだったので、これを設置するとリビングのスペースを随分占領してしまうな、、、食材や調理器具など生活感のあるものは、くつろぎのスペースでは出来るだけ見えないようにして暮らしたいなあ、、、ならば、リビングとキッチンに間仕切りを設置するしかない??とすると、広々としたスペースでの生活は、イメージとちょっと変わっちゃうかも。

との懸念から、思い描いた未来予想図を何とか実現させたいと、立派なこのシステムキッチンを処分し極小サイズのキッチンに入れ替えしようかと探してみたり、あれこれ考えあぐねていたところに、私の人生最良のヒラメキ💡と言っても過言でない(笑)、アイディアが降臨~。神様有難う~。

その人生最良のヒラメキとは、

2階にあった広~~いベランダに、キッチンを増築しよう!!

このドアの向こうにあるベランダにキッチンを増築しよう!!

今考えると、増築とは素人には無謀だった気がしますが、未来への希望とは何と強力な馬力のエンジンとなることだろう。

鉄筋を入れ、ブロックを1つ1つ積み上げていく気の遠くなるような作業を重ね、

YouTube師匠の教えだけで、屋根だってファミリー工務店の施工でできてしまった♪

素人の手作り感いっぱい(笑)の外観ではありますが、そこはご愛敬(^^)

為せば成る!ファミリー工務店特製キッチンが増築できた。満足の仕上がり。

ベランダだった位置(現・キッチン)からリビングを望む。

増築キッチンのおかげで、イメージした通りのリビングダイニングが実現。

1枚目の写真から、ファミリー工務店一丸のお仕事でこのように変化した現在の2階スペース。

嬉しい嬉しいお客様 中編に続く、、、

見える景色が変わって気持ち新たに

新しい壁の色。

深い藍色は、怪我から復活したsatosatosa専属モデルさんや、新調したガラスランプシェードとも相性良し。植物も映えて嬉しい。

1つのドアだけ色を変えてペイント。こちらのペイント、実はsatosatosa専属モデルさんの手術に使ったアクリル絵の具を使用しました。プロの方からすると掟破りかもしれませんが、あの手術で出来上がりのマットな質感やアンティーク調のゴールドの雰囲気をとても気に入っていたので画材屋さんに再び赴き調達してきた次第です。

作業部屋のペイントが完了しました。同じ空間なのに見える景色が変わると、そこに居る私の気持ちも変わる。目に映る景色と心は繋がっている。一日の大半を過ごす作業部屋を整えることは、自分の心を整えることにも繋がっているはず。
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作業部屋ペイント

作業部屋の壁のペイント、日曜日と月曜日、2日間の作業でおおよその目途がつきました。一部だけ色を変えたくなったので本日塗料の買い出しに出掛け夕方までには完成予定。

2017年始に記した「やることリスト」。やることをやらないままになっていたことにモヤモヤだった気分の何割かがクリアに。当たり前だけれど、動かないと何も変わらないよね、、、とペンキを塗ったことで一変した作業部屋の景色を眺めながら実感しています。まだあといくつか残っている「2017年やることリスト」もコンプリート目指して動くのみ。

作業部屋ペイントの記録。家族からは「手伝わないからね。」と宣言されていたので一人でやる覚悟でいたところ、助っ人登場!「ちょ太がやってあげるよ。」とお友達との約束があるのにわずかな時間をぬってお母さんのお手伝い。頼もしい優しいヤツ。ありがとう。

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家作り記録 20

「家作り記録」、とぎれとぎれとなっておりますが、私たちの「小さな生活」の基盤となる大切な出来事をしっかりと記録に残したく、撮りためた画像を振り返りながら綴ってまいりたいと思います

キッチンbefore

セルフリフォームの中でも肝だったキッチンの増築。バルコニーだった場所にブロックを1つ積み上げるところからゼロからスタート。

キッチンafter

キッチンの壁の片側は元の建物の外壁を活かしてそこにパネルを貼り珪藻土を塗って仕上げました。天井を見上げれば、リフォーム前の屋根が縦断・笑

どういう状況か分かり易く外側からご覧いただきますと、

このように屋根を挟み込んで増築しております。

手作り感いっぱいの外壁は、憧れのフランクロイドライト、落水荘よろしく石のタイルを貼ろうかと妄想していたのに、生活が始ってしまえば、日常に追われて後回しになっている^^;

キッチンからリビングを臨む。

プロの手を借りず家族だけで外壁から屋根、床、天井、部屋の塗り壁、システムキッチンの設置と、我ながら頑張ったなあ。素人の自前作業は、失敗してはまた新しい方法を考えて軌道修正の繰り返し。時間と労力を費し、時に疲れ苦しい時もあったけれど、一つ一つ自分たちで考えて作りあげたものが形になっていく過程や完成した暁には、大袈裟かもしれませんが人生にも重なる気づきがありましした。

失敗しながらも自分自身で1つ1つコントロールしながら進んでいるという実感は心を満たしてくれる。そして、あきらめずやり続ければいつかは思い描いた形ができる!

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家作り記録19

before

after

和室に続く廊下だったスペースのbfore→after。

既にあるモノや限られたスペースを活かして新たに形を作る。色々と制約はあるけれど、その中で、どんなふうに空間が使えるかな?手持ちの材料で使えるものはないかな??と考えを広げてみる。

10年以上前に解体現場から頂いた白いドア。大工さんに取り付けの相談をしたら、枠と一体になった新品のドアを使った方が逆に安くて綺麗に仕上がると嫌がられました。が、素人大工さん(旦那さん)でもちゃんと枠から作って取りつけられた!

苦労した丸窓。枠にあわせてカットしてもらったガラスをはめ殺し窓に。元からあった普通の四角いアルミサッシの窓を使えばあっという間に取りつけられただろうに、引っ越し直前の夜間集中工事、ガラス周りの枠に黙々と石膏粘土を塗ってはヤスリがけを繰り返した時間は辛かったけれど、今となっては良い思い出。

セルフリフォームはコスト削減も大きな目的の一つではあったし、サラリーマンの旦那さんとの作業は時間も限られていたけれど、何でもかんでも節約じゃ寂しい。生きた時間とお金ならばかける価値あり。一番の目的は納得できる空間を作ること。

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家作り記録 18

引っ越し準備とセルフリノベーションの追い込み作業でドタバタの1週間を何とか乗り越えて新居での暮らしがスタートしています。 10日(月)の引っ越しから5日、やっと少し落ち着いてパソコンに向かえる時間を持っています。

暑い夏に汗を流しながらパネルを貼った天井、夜な夜な現地に通って壁のサイズを図りテトリスのように下地の石膏ボードをはめていった壁etc、、、頑張った時間が詰まった愛着溢れる空間。和室二間をぶち抜いてスケルトンになった空間が今ではこのような姿になりました。

角度を変えてみると、あらら、まだ壁が未完成だ^^;

トイレと丸窓の作業が遅れているため、業者さんにお願いしていた壁紙もその周辺だけ残ってしまいました。ここは住みながら作業をしていくことに。引っ越しをしたとは言え、実は、他にも作業途中箇所は多々あって、リノベーション作業はまだまだ住みながらも続いていきます。

奥に見える少しくぼんだコンクリートむき出しの壁には、友人の尽力(KMちゃんにスペシャルサンクス!)で天井の高さまで壁一面の造作家具を入れられることになりました。完成予定の11月初旬が待ち遠しい。

キッチン。何も無いフラットな場所にブロック1つ積み上げるところから作りあげたので、とりわけ思い入れが強い空間。こちらも壁がまだまだ工事中ですが、炊事には問題なし。

引っ越し前後の1週間は料理をする余裕もなく、ずっと出来合いのお弁当などで食事を済ませていました。時間は短縮されるけれど、心は虚しい出来合い料理。やっと気持ちも時間も余裕が出来て、自分で料理するようになり、それを家族で頂くことで乱れていた生活のリズムが整ってきました。

キッチンの壁はまだまだこれから。暮らしながらリフォームしていきます。不便も多いかもしれませんが、日々の生活で感じる実際の使い勝手をリフォームに活かせる利点も!欠点も良い方向に考え方を変えて、さあ!新しい生活も、リフォームも1つ1つ自分たちの力で作りあげていこう!!

リビングでしばらく同居する棟梁の工具(^^)
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家作り記録 17

娘の部屋のペンキ塗り、その後このようになりました。

グレー×ピンクのバイカラー。色の境目の位置が面白い。元々のカーテンボックスや窓枠の色がこの部屋だけ何故だかブラックだったのですが、それが壁の色と絶妙にマッチ!すったもんだがありましたが、新たに考えたこの配色、配分、配置とも結果オーライ!

この部屋には硝子戸のクローゼットが造り付けられていた。これがとってもいい雰囲気!洋服大好きな娘は、見せる収納にしたいと張り切っているところ。(とりあえず、今は運ばれてきた洋服を全部かけている状態)

オーナーが何人か変わり長年のうちにリフォームされた箇所もいくつか見受けられる家ながら、このクローゼットはオリジナルだと思われる。44年前にこの感覚をもって家を建てた方に感謝。

そして、この部屋は2階のリビングの真下に当たる場所で、2階と同じく天井までの大きなフィックスの窓が付いている(画像には写っていませんが、ピンクの壁の並びがそう)広くて明るい空間。

娘のオリジナルカラーに彩られた壁の部屋はこの後どうなっていくのか?本人は妄想を膨らませ、仮想空間をあれこれとシュミレーションしている。うん、うん、良いことだ。想像は宝、考え方ひとつでいかようにも空間は変化させられる。楽しみ、楽しみ。

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