家作り記録19

before

after

和室に続く廊下だったスペースのbfore→after。

既にあるモノや限られたスペースを活かして新たに形を作る。色々と制約はあるけれど、その中で、どんなふうに空間が使えるかな?手持ちの材料で使えるものはないかな??と考えを広げてみる。

10年以上前に解体現場から頂いた白いドア。大工さんに取り付けの相談をしたら、枠と一体になった新品のドアを使った方が逆に安くて綺麗に仕上がると嫌がられました。が、素人大工さん(旦那さん)でもちゃんと枠から作って取りつけられた!

苦労した丸窓。枠にあわせてカットしてもらったガラスをはめ殺し窓に。元からあった普通の四角いアルミサッシの窓を使えばあっという間に取りつけられただろうに、引っ越し直前の夜間集中工事、ガラス周りの枠に黙々と石膏粘土を塗ってはヤスリがけを繰り返した時間は辛かったけれど、今となっては良い思い出。

セルフリフォームはコスト削減も大きな目的の一つではあったし、サラリーマンの旦那さんとの作業は時間も限られていたけれど、何でもかんでも節約じゃ寂しい。生きた時間とお金ならばかける価値あり。一番の目的は納得できる空間を作ること。

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窓辺

窓辺の風景。朝の光。

長年続いた家探しにピリオドを打ち、この家に決めた理由の一つは窓。沢山の光が入る大きな窓があるのと、そこからの眺め。毎日富士山。

光の加減で上手く写らなかったけど、この窓からは遠くに海がみえる。

目に映る景色と心は繋がっている。広く、大きく、どっしり構え、ゆったりとした心で暮らしていきたいのです。
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誠実で丁寧なプロの仕事

「中村さんに喜んでいただけるのが私達は一番嬉しいですから。」造作家具をお願いしていた職人さんが、制作中に何度もおっしゃっていた言葉。

天井まで壁一面の大型家具をお願いしたので、細かい部分の打ち合わせが多くて、大変お手間をお掛けしました。誰かのイメージを形にすることの大変さやプレッシャーは、若輩者ながら私もモノ作りをする者として少しは理解できるつもりでおりますので、何度も打ち合わせのご連絡くださったリ、当初の計画を改善してくださったり、誠実で丁寧なお仕事振りにお客としても、又、別の視点からは、モノ作りの後輩としても色々と感じるものがありました。

そうして出来上がった物はやっぱり、美しく、機能的。

凹凸の無いフラットな棚にして欲しいとお願いしていたので、取っ手無しの扉に手を掛ける穴を作ってくれてあります。この部分に使用した材には金属も混ざっているので、加工の手間も余分に必要だったことでしょう(私には何もおっしゃいませんが、自宅セルフリフォームの経験から予想できます)

パソコンスライド式デスクとテレビ棚も兼ね備えた収納棚。

観音開きで開く扉は、パソコンやテレビを使用しているときには邪魔にならないよう、棚の奥に収納できる仕組み。

天井まで僅かの隙間もなくぴったりと収まる仕事の正確さ。メタリックな外観も気に入っています。見た目も機能も申し分ありません。

ずっと大切に使っていきたいと思う品を得られたことが嬉しいのに加え、モノを作ってお客さまにお届けするということにおいて、何が大切なのか勉強もさせてもらいました。「中村さんに喜んでいただけるのが私達は一番嬉しいですから。」繰り返しおっしゃった言葉は、今度は逆に自分が作る立場になった時に繰り返し言おう。ずっとそういう気持ちで取り組もう。ありがとうございました。

そして、この家具にはもう一人の仕事人が存在しています。
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家作り記録 18

引っ越し準備とセルフリノベーションの追い込み作業でドタバタの1週間を何とか乗り越えて新居での暮らしがスタートしています。 10日(月)の引っ越しから5日、やっと少し落ち着いてパソコンに向かえる時間を持っています。

暑い夏に汗を流しながらパネルを貼った天井、夜な夜な現地に通って壁のサイズを図りテトリスのように下地の石膏ボードをはめていった壁etc、、、頑張った時間が詰まった愛着溢れる空間。和室二間をぶち抜いてスケルトンになった空間が今ではこのような姿になりました。

角度を変えてみると、あらら、まだ壁が未完成だ^^;

トイレと丸窓の作業が遅れているため、業者さんにお願いしていた壁紙もその周辺だけ残ってしまいました。ここは住みながら作業をしていくことに。引っ越しをしたとは言え、実は、他にも作業途中箇所は多々あって、リノベーション作業はまだまだ住みながらも続いていきます。

奥に見える少しくぼんだコンクリートむき出しの壁には、友人の尽力(KMちゃんにスペシャルサンクス!)で天井の高さまで壁一面の造作家具を入れられることになりました。完成予定の11月初旬が待ち遠しい。

キッチン。何も無いフラットな場所にブロック1つ積み上げるところから作りあげたので、とりわけ思い入れが強い空間。こちらも壁がまだまだ工事中ですが、炊事には問題なし。

引っ越し前後の1週間は料理をする余裕もなく、ずっと出来合いのお弁当などで食事を済ませていました。時間は短縮されるけれど、心は虚しい出来合い料理。やっと気持ちも時間も余裕が出来て、自分で料理するようになり、それを家族で頂くことで乱れていた生活のリズムが整ってきました。

キッチンの壁はまだまだこれから。暮らしながらリフォームしていきます。不便も多いかもしれませんが、日々の生活で感じる実際の使い勝手をリフォームに活かせる利点も!欠点も良い方向に考え方を変えて、さあ!新しい生活も、リフォームも1つ1つ自分たちの力で作りあげていこう!!

リビングでしばらく同居する棟梁の工具(^^)
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家作り記録 17

娘の部屋のペンキ塗り、その後このようになりました。

グレー×ピンクのバイカラー。色の境目の位置が面白い。元々のカーテンボックスや窓枠の色がこの部屋だけ何故だかブラックだったのですが、それが壁の色と絶妙にマッチ!すったもんだがありましたが、新たに考えたこの配色、配分、配置とも結果オーライ!

この部屋には硝子戸のクローゼットが造り付けられていた。これがとってもいい雰囲気!洋服大好きな娘は、見せる収納にしたいと張り切っているところ。(とりあえず、今は運ばれてきた洋服を全部かけている状態)

オーナーが何人か変わり長年のうちにリフォームされた箇所もいくつか見受けられる家ながら、このクローゼットはオリジナルだと思われる。44年前にこの感覚をもって家を建てた方に感謝。

そして、この部屋は2階のリビングの真下に当たる場所で、2階と同じく天井までの大きなフィックスの窓が付いている(画像には写っていませんが、ピンクの壁の並びがそう)広くて明るい空間。

娘のオリジナルカラーに彩られた壁の部屋はこの後どうなっていくのか?本人は妄想を膨らませ、仮想空間をあれこれとシュミレーションしている。うん、うん、良いことだ。想像は宝、考え方ひとつでいかようにも空間は変化させられる。楽しみ、楽しみ。

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家作り記録 16

引っ越しリミットまでいよいよあと5日。昼間はマンションで引っ越し荷物の片付けや息子の転校に関わる役所や学校への手続き、新しい学校での用具の買い出し、そしてNINOやsatsatosaの制作、夜間は棟梁と共に現地に赴き夜間集中工事。ちょっぴりハードな毎日を送っているなかで遠くから家族や友人が手伝いに来てくれたり、差し入れを届けてくれたりして、疲れた心と体に優しさが染み入ります。感謝します。

前回の記録でこの状態だったところが今ではこのように

↓↓↓

奥に見える丸窓は棟梁のこだわりpoint。元々は、外壁だけ丸く抜いてある状態で、部屋の内側にはフツーの四角い窓(左右に開閉できる網戸の付いた窓)が付いていました。その四角い窓を取り外し、丸いガラスをはめるところからスタート。かなり悪戦苦闘し時間もかかりましたがその分、丸い窓から見える景色が輝いて見えます。

壁は石膏ボードを貼るところまで完了し、あとはプロにお願いした壁紙の完成を待つばかり。

丸窓制作中の図。外壁に丸いガラスを粘土(100均の石粉粘土!)で仮止め→窓ガラスと同じサイズに丸くくり抜いた板をミルフィーユみたいに何層も重ねて内壁の厚みと同じ位置までもってくる→ミルフィーユの断面をやすりがけして平らにする→石粉粘土(大活躍!)を下地材として平らにならして塗る→漆喰を塗る。何のノウハウもない工程を、NINOファミリー工務店棟梁が一生懸命頭をひねり、手間をかけて完成させました。

角度を変えてみるとこんな感じ。ニッチ風の丸窓。

前回の記録ではフルオープンだったトイレにはドアが付きました。このドアは、10年ぐらい前に仕事帰りの道すがら解体現場から業者さんに許可を取って頂いてきたものです。娘の保育園のお迎え時間が迫っていたため、一旦保育園に向かい娘をピックアップしたのち、また10キロぐらい離れた職場近くの現地まで二人でドアを取りに戻りました。親切な現場の方が車まで搬入してくれたことも思い出されます。ずっとトランクルームに保存していました。 時が流れ、マイホームで遂に陽の目をみることになりました!洋服のセレクトショップで試着室に使われていたドア、ちゃんと鍵も付いていてトイレにぴったり。

こちらも側面は石膏ボードまで完了。奥に見えるコンクリートむき出しの壁は、窓を含め大がかりなリフォームをするので業者さんに施工をお願いしています。

キッチンは新調したIHコンロが設置されました。給排水で水漏れがあり、その補修作業にも随分と時間を要しましたが無事に解決し、とりあえず炊事はできるようになりました。キッチンの壁はまだ未完成ですが、残りの5日間でやれるところまでやり、あとは住みながら整えていく予定。

2日前、手伝いに来てくれた旦那さんのお父さん。朝5時半に出発して夜7時過ぎまで作業をして、また車を運転して愛知にユーターン。この前日にはヨットのレースに参加していたとか!?御年72歳。実年齢よりも、気力と行動力、楽しむ心が大切と生きる姿で教えてくれるスーパーマン。ありがとうございます。

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家作り記録 15

気が付けばお彼岸が過ぎ、秋の気配が漂いはじめた今日この頃。春から始まったNINOファミリー工務店の家作りも3つの目の季節を迎えています。家作り記録15は、リビングの天井と壁の記録。

天井にパネルを貼るワタクシとムードメーカーちょ太。残暑厳しい頃、作業をしていると余計に暑さが堪え、Tシャツでも耐えられない~。こんな姿で失礼します。

壁の作業も天井と同時進行で行う。まずは、適当な間隔をもって細い板を取り付ける。

取り付けた細い板の上に木材のパネルを貼る。壁に絵を掛けたり、植物を吊るしたりしたいので、後々どの場所にも釘やフックを取り付けられるように壁全面に木材パネルを貼ることに。次に木材パネルの上から、石膏ボードを貼っていきます。

こちらの場所では階段の上に板を渡し、その上に置いた脚立に乗りながらの壁取り付け作業。重いボードを貼るのには結構な力を使う。不安定な場所でかなりアクロバティックな作業。

脚立の後方に見えている壁にご注目。厳しい作業場所で、棟梁が頑張って作った壁の向こうには、

トイレも付きました!

がらんどうだった景色を思えば、徐々に部屋らしくなってきました。が、まだまだリビングの壁すらこの状態。9月末までに最低限住める状態まで進めたかったけれど、いささか雲行きが怪しくなってきました。

ここで軌道修正。お世話になっている業者さんに相談し、壁紙はお任せすることにしました。アパートの退去日も、転校先小学校の後期がスタートする10月11日ギリギリまで延長させてもらいました。残工事と引っ越しに関わる準備、やるべきことの多さにここ半月ほどずっと焦っていた気持ちも、この軌道修正で少し救われました。

さあ、引っ越しまで残り20日弱、頑張るぞ!

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家作り記録 14

NINOファミリー工務店、今週から平日ナイター営業始めました。旦那さんの帰宅を待って、晩ご飯を食べた後に現場に向かい、20時から23時ぐらいまで作業。ご近所の迷惑にならないように電動工具や金槌を使わない作業で夜間集中工事。

頑張ってやってるけれど、リビングはまだこの状態。リミットまであと半月、、、なかなかスリリングな展開になってきました。

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家作り記録 13

娘の部屋のリフォームに心強い助っ人登場!

仲良しのSちゃんがペンキ塗りのお手伝いに来てくれました。右側と左側に分かれて、徐々に中心に攻めていく作戦。部活動のサッカーでも中学一年生からずっと一緒にやっている阿吽の呼吸でさすがのチームワーク。と、思いきや、、、

程なく脱線。壁に絵を描くこの様子、どこかでみたことあるような。(笑)

何はともあれ、楽しそうに描きながら、時には踊りながら!?、壁にペンキを塗る女子高生二人組。キャッキャ、キャッキャ明るい声とスマイルにこちらまで楽しくなるのでした。

<娘のペンキ塗り裏話>

グレーのペンキで壁を塗っておりますが、当初の計画では赤とピンクが混ざったような、それも少しくすんだニュアンスのある色を娘は希望していました。その色を壁の1面だけ塗り、赤ピンクの周りをゴールドのペンキで額縁に見立てて塗るアイディアを自分で考えてました。そして、ペンキ塗りで出来上がる壁一面の大きな額縁に自分の好きなあれこれを飾りたかったのだそうです。

面白いアイディアに私も大賛成。なのに、NINOファミリー工務店棟梁が、厳しいコスト意識で娘がネットで探しあてたペンキに反対→リーズナブルな他のメーカーを当たってみるもそれらでは娘が求める微妙なニュアンスのある色が見つかりませんでした。子どもっぽい赤やピンクならば使いたく無いそうで、あえなく、赤ピンク×ゴールドの縁取り壁は断念となりました。

「折角いいアイディアが浮かんで、一生懸命ペンキを探したのに可哀想に。」と思う私でしたが、当の娘は、「じゃあ次いってみよう!」とまた新たなアイディアを出してきました。世知辛い棟梁も今度はOK。

逞しい16歳。思い通りにならないことに執着せず、さっさと次の行動に移せる柔軟で強いハートに拍手をおくりたい。

そう、お金を使えばなんでも簡単に済むけれど、その前に、工夫できることがあるかもね。想像力を働かせてみると、もっと素敵なものが出来上がる可能性もあるかもね(^_-)-☆

で、このグレーのペンキはホームセンターで調達したごく一般的なもの。ここから更に別の色を加えて、オリジナル壁にしていくそうです。

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家作り記録 12

バルコニーに小屋を建てる計画、全てはここから始まった。

せっせと運んだブロックいっぱい。翌日やっぱり筋肉痛。

お次は、鉄筋を固定

記念すべき第一ブロックはちょ太の手で

1つ1つコツコツ積み上げます

雨にも負けず

NINOファミリー工務店は

楽しく頑張るのです

途中、瓦礫にまみれた廃墟のような状態に心配になりつつ

「やればできる!」とスーパーポジティブな棟梁に引っ張られ、

徐々に家らしいカタチになってきました。

そして、今は内装にも取り掛かりこの状態↓↓

ブロック小屋は、まさかの?キッチンになりますよ。

リビングとの繋がりをもたせて床はヘリンボーンスタイル。

みんなで1階から運んだキッチンも設置されました。

ライトも付いた。

家作り記録12は、友人の言葉を借りると「三匹のこぶたみたい。」(笑)と漫画のような私達のブロック小屋建築作業を振り返る、の巻!でした。

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