3月11日の日記

3月11日。明るい陽射しの温かな日、春の空気に誘われて自転車で買い物に出かけた帰り道、市の広報で東日本大震災で犠牲になった方々への黙とうを呼びかける放送が流れました。あの日から流れた8年の歳月を思いながら、サイレンに合わせて一人静かに黙とうを捧げました。

しばらくして目を開けると、自転車の籠の中にスーパーで買い物したいっぱいの食材が目に映りました。そして、こうして買い物に行って、家族の為に食事を準備できることの幸せを改めて思いました。周囲に満ちている春の空気や景色を今年も変わらず愛でることが出来る幸せも感じました。

震災からの復興に対して私が直接的に出来ることは少ないですが、せめて、衣食住足りて健康に生活できることへの感謝を忘れずに日々を大切に過ごしていきたい。「当たり前のことなんて何一つない。」、これが震災から学んだ教訓の一つであるから。記憶を風化させないように。

今年も3.11に合わせてNINOのお仕事でお客さまから頂いたお金のうちから「あしなが育英会 あしなが東日本大震災遺児支援募金」に募金させていただきました。僅かではありますが、細くても長く、8年前に抱いた思いを忘れずに続けていきたい。

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