フジコ・ヘミングの時間

ちょ太が夏休みに入る前に一人で観てきた映画。

ピアニスト、フジコ・ヘミングの日常を追うドキュメンタリー。80歳を超えても尚、精力的に世界を駆け回り演奏を続ける生活。

映画の中でフジコが「私の演奏は誰のものとも違う。」と言うシーンがあった。歩んできた過去や日々の行い、精神性が全て表れるというようなお話。そしてそれは、分かる人には全部伝わってしまうし、分からない人には分からなくてもいい、とも言っていた。

私はピアノのことは良く分からないけれど、フジコヘミングの演奏にはたとえミスタッチがあったとしても、ミスなく正確な演奏とは別の魅力を感じて引き込まれてしまう。世界中からオファーが絶えないのは、国を超えて私と同じように彼女の演奏に惹かれる人がたくさん存在しているからだろうなあ。

と、考えてみると、、、、「モノ作りもピアノの演奏と同じ」との思いに至る。技術の向上を目指すのはもとより、作り出す本人の精神性や志が低ければ、分かる人には全部伝わってしまうのだろう。きっと人には第六感があって、目には見えないものを感じ取る力があると思うし、私はそういう感覚を持っている人と繋がりたい。だとしたら、自分自身の内なる成長を遂げないと良いモノは生み出せないし、願うご縁にも恵まれないだろう。

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