大切なことを見失わない

先日ご紹介した花嫁さんにお届けしたサトコサージュです。

花嫁Mさんからお写真とともに頂いたメッセージの中で、お支度をお手伝いされた若い美容スタッフの方がこれをご覧になり「作り手の気持ちが伝わる丁寧な仕事ですね。」とおっしゃったと伺いました。

コサージュの背景をMさんが伝えてくださったということもあろうかと思いますが、それでもsatosatosaのことをご存知ない方が作品を見てそのように感じてくださったことがとても嬉しかったですし、一点一点気持ちを込めて作ることの大切さを改めて思う出来事でした。目に見えないものも伝わる人にはちゃんと伝わる。(それは良いことでもあるけれど、一方ではウソはつけないシビアなことでもある。)

こちらは少し前の画像になりますが透佳のsumiさんからオーダー頂いたお財布をお届けした際のテーブルの上の光景、いつまでも自分の目と心に記憶したくて撮らせていただいた画像です。過去にオーダー頂いたお品物(お手紙セットフォルダー、パスケース、バッグ)の数々を、お会いしたタイミングで見せてくださいました。経年変化の様子は、作り手として勉強になるのはもちろん、sumiさんの日常に寄り添い大切に使ってもらっていることが伝わってきて、ジーーンとしてしまいました。

モノ作りのお仕事を、「お金を頂いて完了」という気持ちには全くなれない私。お届けした方にちゃんと気に入って使っていただいているかしら?何か不備はないかしら?といつも気になっているので、こうしてご愛用頂いている姿に触れられるのは安心もするし、もしかするとお金を頂いた時以上に有り難い気持ちになる瞬間でもあります。

これから秋から冬にかけてsatosatosa、NINOとも展示の予定が続きます。家事や育児と折り合いをつけながら制作をしていると、時に気が急くこの頃の自分にモノ作りで大切なことを見失わないように、ここにこの2つの有り難い出来事を記録します。

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