想定外

Fossetさんで開催中の「冬の贈りもの展」、おかげさまで多くの方にお運びいただきましてありがとうございます。

展示開始以来、少しずつ追加納品しながら3週間が経ちました。

花籠みたいなハーフリース。

こちらは先週の日曜日に追加納品したうちの1品です。

本当は、週末のお客様に間に合うように土曜の朝いちばんにお届けするつもりでいましたが、土曜日はちょ太の部活の遠征の配車係となり叶わず。しかも、その土曜日の試合でちょ太が怪我をしてしまい、翌日曜日は朝から休日当番医へ連れて行き、その足で試合会場まで個人で送迎するというスケジュールになり、結局Fossetさんに伺ったのは、午後になってから。

なかなか想定通りにいかないものだなあと思いながら、納品するリースを展示していたら、展示スペースにいらしたお客様のお一人から、「さとこさん??」と声が、、、振り向けば、ぱもちゃーーん!!(友人です^^) マスクをしているのと、私が目が悪いのもあって声を掛けてもらうまで気が付かなかったけど、忙しくしてる友人が時間を作って観に来てくれていたことを知り、それもかなり久しぶりに会えた嬉しさも相まって思わず「ぱもちゃーーん♥」とハグ♥ひとしきりお話に花を咲かせ、近く気になっていたカフェで一緒にお茶をする約束を♪ 

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そのあと、嬉しい気持のままウキウキと展示の続きをしていたら、1点1点のリースをじっくりと観てくださっているお客様が私のすぐ横までいらしたので、思い切って「私、このリースを作った者です。」と話しかけ、お顔を合わせたら、、、ああ、なんと!毎年のように展示初日(在廊日)に足を運んでくださっていたK様ではありませんか!!お互いにまさかこの日に会えるとは思っていなかったと驚きつつ、リースをご覧くださりながら昨年にお会いしてからの1年の出来事などをお話ししてくださいました。可愛がられていたワンちゃんがお空に旅立ったという悲しい出来事、また、お家の玄関に飾ってくださっている歴代のリースに癒されて毎朝仕事に出掛けていますよ。というお話も伺いました。

1年のうちには色々なことが起こるけれど、その日々の暮らしの中に私の作ったリースを置いてくださっている方の心が癒しを感じてくださっていると伺い、私がモノ作りをしている根本の幸せを感じました。有難いです。新たに選んでくださった2022年のリースもK様の日々の暮らしにささやかでも癒しをお届けできますよう願っております。

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嬉しい出来事には更に続きが。

K様をお見送りした後、レイアウト変更の途中だった展示を完了させるべく2階にある会場に戻ると、先ほどまでお洋服の試着をしていらしたお客様がリースをご覧くださっていました。納品したばかりのこちらのハーフリースが目に留まったとお話しくださったその方と近くでお話しさせてもらって、またまたビックリ!

まだFossetさんで展示をさせてもらうようになる前、香るリース展というグループ展に参加させてもらった時にもいらしてくださり、このブログにも長くお付き合いくださっているМ様だったのです。「ちょ太くん、大きくなりましたね~。」と温かいお言葉からブログに今も変わらずお付き合いくださっていることが伝わってきて大感激(涙)。そして、このハーフリースを選んでくださり、「これでNINOさんのリースがうちに3つになりました。」とのお言葉からは、これまでリースを選んでくださった時のそれぞれのシーンが蘇ってきて感謝の思いが胸にぐっと湧き上がってきました。М様、ありがとうございます!!

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想定していたタイミングでは納品できなかったけれど、流れに従って、やらなきゃいけなくなったことに1つ1つ対応し終わったタイミングで納品したら、そこには想定外の嬉しい出来事が待っていた!!ピンポイントの限られたタイミングで、有難い方々と共に時間を過ごせて、足を痛がるちょ太には申し訳ないけれど、怪我のハプニング(不幸中の幸い、大事には至りませんでした)にも感謝しちゃったぐらい(;^_^。ちょ太、調子のいいお母さんを許してね。

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以下、追加納品したリースのうちからご紹介します。

和の雰囲気もあり、お正月のお飾りにもなりそうなハーフリース。 もちろん、季節問わず、一年中飾っていただけます!

「植物」+「古い物」シリーズ。

来年は兎年。兎年ってどんな年? 気になって調べていたら、兎についてのこんなお話がありました。

「兎は、動物としての特性から世界各国で縁起物として親しまれてきました。

例えば兎のジャンプ力は、困難な壁を乗り越える「成長」や「発展」を想起させます。また、耳が長いことから、数多の情報を収集し、商売繁盛といった成功に繋げることができると言い伝えられています。更に、兎が子どもをたくさん産む性質は、子宝・安産祈願にご利益があると考えられています。」

2023年の暮らしのおともにいかがでしょうか。

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「冬の贈りもの展」の1か月のロングランの展示も25日まで、残すところ10日ほどとなりました。お時間ございましたらお運びいただけましたら幸いです。

公園へ

11月25日から始まるリースの展示に向けて、日々制作に勤しむ合間に気分転換とリース素材用の木の実拾いも兼ねて公園へ。

雨上がりだったこの日は、空気が浄化され、マイナスイオンをいっぱい浴びながら落ち葉の道を歩きました。

道中に出会ったキノコちゃん、かたつむり君、

こんにちは!

長いブローチ (制作過程と裏側も)

satosatosaの最新作、「長いブローチ」が出来上がりました。
私のバイブル、写真集「Natural Fashion」と共に。

こちらは制作過程

レザーの洋服からミニサトコサージュを作ったり、淡水パールのネックレスを分解して花を作ったり、ビーズ刺繍をし、ピンク色だったコサージュを脱色して白くし→小さいサイズにカットしたりetc…様々な工程を経て、制作スタートから3日目の状態(9/23)

この後、台風からの断水でドタバタし、制作の時間を空けてしまったけど、先日、遂に完成。(メインの花のパーツは変更しました)

裏側の様子
着られなくなったレザージャケットの革をベースに、デコレーションしたレースモチーフを一針一針手縫いしています。断水中にコインランドリーの待ち時間にチクチク縫った、思い出のステッチ。

水も気持ちも

リビングの窓からの景色。秋晴れの空の下に広がる街並み。静かで平和なこの地域一帯が先週末の台風の被害で断水が続いています。我が家も日曜から断水生活。

炊事、洗濯、お風呂、お手洗い、、、日常ではどれだけ水の恩恵を受けて暮らしていたことか!水の有難みを思い知る日々。

また、水もさることながら、人の気持ちの有難みも再確認しています。そういった意味では、普段忘れがちな大切なことを思い知る学びの時間にもなっています。

遠くから近くから本当に沢山の人たちが連絡をくれ、「紙皿や紙コップ、割り箸を送るね。」、「お風呂どうぞ。」、「洗濯機使ってね。」、「お水をいつでも汲みに来てくれていいよ。」などの声や、災害時の水の備蓄の知識や水を開放してくれている市内のポイントなどの情報も沢山いただきました。不便な生活の中でこうした温かい声に助けられています。

昨晩は、仕事を終えた後の友人が遠くからわざわざお水を届けてくれました。「朝ごはんに食べてね。」と、美味しいパンも添えて。。。

断水していない隣の区でも飲料水のペットボトルは売り切れだったそうで、容器を購入して自宅でお水を詰めて、運んできてくれました。私、ここ数日は給水所を何往復もしているので良~く分かるけれど、水って重いです!女子一人でこれを運んできてくれた労力と、買い物から容器を水洗いして水を詰め、我が家まで往復してくれた手間や時間に思いを巡らせ、その優しい気持に胸がいっぱいになりました。

今朝の朝食。昨晩頂いたパンを早速♪

味気ない紙皿紙コップの朝食もスペシャルメニューに。パンと一緒に優しい気持ちも体に入って元気、元気!!ありがとう!

朝読書

朝、娘を駅まで送った帰りに寄り道し、海沿いのデッキ席で読書。

営業時間前の商業施設片隅のここは、人影もまばら。

開けた景色を目の前に、秋らしくなった風を感じながら、ゆったりとした気持ちで本の世界へ入った至福の時間。

ピカチュウがいっぱい

買い物に出かけた電気屋さんにて。

探していた家電の型番をスマホで調べていた旦那さんをふと見たら、、、

笑!!😂

ピカチュウがいっぱい😂

50歳

今日で6月も終わり。今月は誕生日があり、私は50歳になりました。

誕生日の19日当日には、偶然にも大学時代の友人たちとの集まりがあり名古屋へ。10代後半からの長い付き合いになった4人組で、楽しい時間を過ごしました。

みんな年相応に色々抱えていることもあるけれど、気心の知れた面々と心置きなく話し、励まし合ったり笑い合えるって幸せなことだな。グループラインもあるメンバーですが、直接顔を見て、声を聞けるのは全く別もの。良い誕生日になりました。

誕生日に今年も届いた、U画伯のアート。

熟成 フレッシュ ポン 笑笑

ミー ビーナスさん??? 

イエス、イエス、イエス!!!

シワもクスミもタルミもシミもありますが、熟成の証^^

愛と美、ユーモアと自由溢れる画伯の人柄をそのまま映し出したような作品を、毎年誕生日に届けてくれる。ありがとう。

去年は羽ばたくサトコのイメージ、今年はこのイメージでいくことにするね!

50歳の熟成フレッシュサトコ、生まれました! ポン!

庭の木から

先日、庭の木の手入れをしていた旦那さんが、鳥の巣を発見。

既に雛が巣立った後らしく、長らくお留守の雰囲気だったので、手入れしていた他の枝と同じように巣の作られた枝も切り落としました。

枝分かれした場所にきっちりと納まる形に作り上げられている。安定感抜群に住める場所を、ちゃんと選んでいるんだろうな。

巣の中は見事にまん丸。小さな巣で、雛が肩寄せ合って暮らしていても、優しく包んでもらえそうな形。美しいだけでなく、命を繋いでいくのに理にかなった作りなんだろうな。

とんかちや釘など何の道具も持っていない鳥さん。材料を調達するお店も無し。当然、ユーチューブで作り方を調べたりすることも(笑)、誰かにやり方を教えてもらうこともなし。

ただ、本能と身一つでこんな見事に住み心地良さそうな巣を作っている。

一方、世に溢れる情報を詰め込んだ頭で、アレヤコレヤ考えて迷走したり、妙な作為もチラチラと頭をよぎったりしながらモノ作りをしている私は、鳥さんが作った見事な巣の姿に教えられることがあります。

そんなこともあり、私はかねてから、昆虫などの自然界の生物の住処の美しさに惹かれていたのかな??

アトリエの「自然の造形美コレクション」に、庭の鳥の巣も加えました。

制作に迷ったときには、この作為のない自然の造形美を拝んで心を清めます^^

鳥の巣と言えば、、、

昨年末のリースの展示会用に作りました「bird’s nest」という平置き型の作品があります。

展示会でお嫁入りすることなく私のところに戻り、今は我が家の玄関に飾っています。

本家本元の「bird’s nest」には及ばないけど、こちらも日々愛でて暮らしております。

レザーリボン+九谷焼バングル

最近出来上がったsatosatosaの作品から、レザーリボンのバングルを3点ご紹介いたします。

リボンの中心にには九谷焼のブローチを使っています。

元はジャケットだった水色のレザー。着られなくなった1着のジャケットから、これらのサトコサージュやバングルなどいくつもの新しい形が生まれています。

着画。

春の光に輝く水面を背景に。

リボンに使ったまるで絵画のような模様のレザーは、↓のコートから取りました。

探そうと思っても探せないこのレアなコートをスノードルから託されたのは2013年のこと。当時もブログでご紹介させていただきましたので、ご記憶の方もいらっしゃるかもしれません。

既に沢山のサトコサージュに生まれ変わって、今では小さなサイズの端切れだけになっていますが、大切に残してきました。長年、ここぞ!という出番を見いだせなかったけれど、遂に新しいカタチに生まれ変わらせることができて、ホッとっとしています。

着画

存在感のあるサイズで装いのポイントになります。

ブローチやイヤリングと違い、バングルは自分でつけている様子を見られるのが嬉しい。雨の日でも手元の大きなリボンを見たら気分が上がりそう。

3点目は、パステルトーンの優しい雰囲気。

ベルトの存在感を活かすため、ベルトは肌になじむベージュで作っています。ベルトの縁の処理も手作業で丁寧に仕上げています。

cosmos

元々ひび割れがあった七宝焼きのブローチ。作品の一部に使おうと手を加えているうちに圧力をかけ過ぎて、粉々になってしまった。

このブローチありきで、作品のイメージが出来上がっていたのに…悲しい。

粉々になった欠片を集め、もうこれでアップサイクルを諦めてお別れするしかないな🥲と思いつつ、処分する気にはなれず、棚の上に置いておくこと数日。

その間にこのバラバラになった姿を見ているうち、お別れする前に修復してみよう、と考えるようになった。

そして、試行錯誤の修復にチャレンジ。割れた欠片をパズルのように繋ぎ合わせ、樹脂でコーティングしてみることに。

慣れない作業でいびつな仕事を何度も軌道修正し、最終的には満足の仕上がりになった。再びまるく繋がった!!

簡単にお別れしなくて良かったー。投げ出さずに作業をやり直し続けて良かったー。

そして、無事に思い描いていたイメージでアップサイクルすることができました!

バングル「cosmos」

元々はブローチだった七宝焼きを地球に見立て、バングルのなかに小宇宙。周囲に輝く星は元々はネックレスだったライトストーンを使って。

ベルトに使った革は、希少性、仕上がりの美しさから「革の宝石」「革のダイヤモンド」と呼ばれているコードバンを使っています。美しい黒です。

この作品が完成したのは少し前のことで、完成から程なく、ロシアのウクライナ侵攻が始まりました。

バラバラになった欠片を繋ぎ合わせ地球に見立ててたモチーフが再生したという制作過程を今一度振り返ると、現在もこの地球上で起こっている悲劇に対する想いと重なります。

無慈悲な暴力によって破壊された人々の日常に平和が戻ることを願ってやみません。