朝の風景

夜明け前に登校していく娘を見送った後の静かな部屋。

ストーブに置いたヤカンには、朝食のコーヒー用のお湯が沸いている。

だんだんと白みはじめる空の色。かぎろいから昇る朝日まで、洗濯物を干したりしながら一人楽しむ、一日の始まりの時。

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かぎろい

朝陽の美しさは言うまでも無いけれど、陽が昇る直前の空の色も素晴らしい。

東の空にできる朝焼け、特に冬の厳寒期の頃の朝焼けを「かぎろい」と呼ぶらしい。その言葉の響きの美しさも手伝って一層惹かれるようになった早朝の景色。

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朝焼けの空

朝、娘を送り出した頃の空の色。日の出前、朝焼けの空

友達と自主的に始めた朝練を続けている娘。日が昇るより前に家を出て、自転車を1時間こいで登校。そこから始業前にサッカーをしている。

朝練を始めた頃、だんだん寒くなってくる時季でもあったし、正直言っていつまで続くのか?と、少々冷めた目で見ていた部分もなきにしもあらずの私でしたが、今ではまだ薄暗いうちに登校していく娘の後ろ姿を敬意を持って見送っている。頼もしい。

自分の持ち場で、自分で決めたことを頑張っている娘。私もそうありたい!と、子どもから学ぶ母でした(^^ゞ

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rising sun

部活の友達と話し合って、自主的に朝練をすることにしたと言う娘。5時半には起きて、6時10分に家を出る日々。

この頃、すっかり宵っぱりな母は、早起きが少々辛いですが、頑張る娘のエネルギーの引力で、なんとか布団から抜け出している。

寝室からへなへなと歩きながらリビングに出てくると、窓の外には、早起きしたからもらえる神様からのプレゼントみたいな景色。
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今宵の空

午後7時前、みちこさんから電話。

「金星と三日月と木星が一直線に並んでいるよ。空を見て!」と。

仕事からの帰り道に空を見上げて、

目に映った景色を速報で伝えてくれた。

「メールしようと思ったけど寒さで手がかじかんで大変だから、

電話しちゃった。忙しい時間にごめんね。」と。

マイペースに好きなことをさせてもらっている私に、

そんな気使いまでしてくれる。

そこから5km程の道のりを自転車で帰り、

そのあと夕飯の支度をするみちこさんこそ忙しいだろうに。

今宵、一本の電話から、

神秘的な夜空を見る機会と、

優しさを与えてもらった。

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