28回目の結婚記念日

先日、お姉ちゃん夫婦と、4月から一人暮らしを始めたちょ太、旦那さんと私で食事に行きました。

もともとはゴールデンウィークに集まろうと話していたのですが、なかなか予定が合わず、改めてみんなの都合を合わせたら、その日がたまたま私たちの28回目の結婚記念日でした。

「結婚記念日だから集まろう」というわけではなく、偶然その日に。子供たちも、その日が私たちの結婚記念日だということは、多分気づいておらず、私もあえてアナウンスもせず。ただただ、結婚記念日に、こうして子供たちと一緒にご飯を食べられるということ自体、とても幸せなことだなぁと思っていました。

当日、私は昼間に別の用事があり、それが長引いてしまい、予約の時間に少し遅れてしまいました。「先に始めていてね」とLINEを入れて、急いで向かったのですが、個室へ入るとみんな揃って待っていてくれていました。

お待たせして申し訳ない、では乾杯しよう~!!、となったタイミングで、旦那さんが「ちょっとトイレ行ってくる」と席を立ちました。

「なんで今?待ってくれていた時間に行っておけばよかったのに。」と、私は自分の遅刻を置いておいて💦ちょっと呆れてしまって。と、お姉ちゃんの旦那さんまで「タイミング悪いですね(笑)」なんて同調してくれて、本当にそんな空気になっていたのですが、、、

戻ってきた旦那さんの手には、なんと!花束がありました。まさかのサプライズ。しかも、「毎日、幸せ、これからもよろしく。」との言葉まで添えてくれて。子どもたちも実は事前に裏で打ち合わせ済みで、「おめでとう」と一緒にお祝いしてくれました。感激。

そして、その花束の流れに続いて、「次は僕から」と。今度はちょ太からプレゼントを渡されました。

実は、この一週間前にあった母の日は、完全にスルーだったちょ太。まあ、男の子なんてそんなもんだよな、元気でいてくれるのが何より、と思っていたので、本当にびっくり。

あとで聞いたら、この食事会の当日の昼間にお姉ちゃんに「母の日、何か贈った?」と聞かれて、そこで気づいたそう(笑)母の日自体に気が付いていなかった(笑)で、当日、お店に集合する前に準備してくれたそうです。

静岡のHUG COFFEEの1週間分のコーヒーセットとコーヒー羊羹。パッケージも紙袋も、シールまで本当にかっこよくて、細かいところまで世界観が作り込まれていて。グラフィックとして見てもすごく好きなデザインでした。「お母さん、こういうの好きそう」と考えながら選んでくれたのかな、なんて思ったりして、じーーん(涙)。

お姉ちゃんからは、母の日にスターバックスの電子チケットが届き、結果的に、子供たち二人から“コーヒー時間”を贈ってもらった今年の母の日になりました。

長い時間をかけて、家族の形も少しずつ変わってきました。

結婚と同時に、転勤で誰も知り合いのいない静岡にやってきて、かけがえのない宝物、2人の子どもたちに恵まれました。たくさんの幸せをもらいながら、時に悩み苦しみながら一生懸命向き合ってきた育児。28年の間に子どもたちは成長し、それぞれの場所で暮らし始めたり、新しい家族ができたり、、、そんなふうに積み重なった時間の先に、こういう日があるんだなぁ。

今後、子ども達から贈ってもらったコーヒータイムには、あの日のみんなで囲んだ食卓や贈ってもらった有難い気持ち、28年の時の積み重ねをコーヒーと共にしみじみと味わうことになるでしょう。

制作日誌

先日届いた、松屋銀座さんのディスプレイから解体されたデニムを使った作品の制作に、取りかかり始めました。

素材を前にイメージを広げながら、まずは小さなリボンを作っている最中です。

この松屋銀座さんとのアップサイクルの取り組みに限らずですが、一度役目を終えたものを、ただ別の形で使い直すということだけではなく、その素材だからこそ生まれる形や空気を、自分の想像力と手仕事で、しっかり作品として形にしていきたいと思っています。

時間も工程も惜しまずに、頭の中に浮かんだ景色を探りながら、少しずつ形にしていく感覚。

その過程そのものに、作り手として今とてもワクワクしています。

これから少しずつ、このデニムが変化していく様子も記録していけたらと思います。

ショウウインドウからアトリエへ

松屋銀座さんのウィンドウで使われていたデニムや刺繍のワッペンが、アトリエに届きました。

箱を開けると、あの華やかな銀座の景色が蘇るようで、布たちがまだその空気をまとっているようにも感じました。

松屋銀座さんの正面入口や売り場、地下鉄へ続く通路のウィンドウ。

たくさんの人が行き交う場所で、多くの人の目を引き、気持ちを高揚させながら、街や空間の一部になっていたものが、今こうして私の小さなアトリエにあることが、なんだかまだ不思議です。

広島・福山のデニム、群馬・桐生の刺繍。

生産者の方たちが手間と時間をかけて生み出したものたちは、その人々の思いごと宿っているような気がしています。

広島や群馬から銀座へ巡り、ひとつの美しい景色となり、役目を終えて解体され、今度はまた素材として静岡の私のもとへ。

これから丁寧に時間をかけながら、この素材たちが持つ時間や思いも受け取り、しっかりと次の形へつなげていけるよう向き合っていきたいと思います。

母の日に

春の景色の中に、
小さな花たちが咲いたようなブローチになりました。

この作品に使っている葉は、
義理の母が作った染め花のものです。

染料を調合し、
布を染め、
一枚ずつカットしながら、
コテを当てて立体に仕上げていく。

時間と手間をかけて作られた葉たち。

以前にご紹介した旦那さんのお母さんから受け取った葉がこうして、形になりました。

役目を終えたレザーの洋服や、
パールのアクセサリーなど、
それぞれ別の時間を過ごしてきた素材を、
義理の母が作ってくれた染め花の葉と合わせて、
小さな花束のようなブローチにしました。

今日は母の日。

毎日誰かを想い、支えながら、
日々を重ねている全てのお母さんたちに、
小さな花束を贈るような気持ちで投稿します。

4月下旬

いつも気にかけてくださるご近所のMさんが、お庭で育てているアヤメを届けてくださいました。

折にふれてお庭で育てている季節のものを分けてくださり、冬には水仙初夏にはバラ、ときにはナスやキュウリなどの野菜も。四季折々のお裾分けをくださる、ありがたい存在です。

いただいたアヤメをアトリエに飾ると、いつもの空間に、季節の気配とMさんのやさしい気持ちがふわりと漂います。

日々の散歩道に、野生の藤が道に覆いかぶさるように咲き始めました。

誰かに見てもらおうと咲き誇るわけではなく、自分の咲くタイミングを知って、静かにでも、美しく花を咲かせている。

何気ない日々のなかで、
自然や人のあたたかさに触れられること。
そっと満ち足りた気持ちを運んでくれる。

春の庭

庭のいちごが、実をつけていました。

去年、直売所で買って鉢で育てていたものを、実が終わったあと庭の片隅に植えたまま、正直ほとんど何の世話もしてこなかった。

それなのに、、、先日、気づいたら、こんなに可愛い実をつけていた。

何もしていなくても、ちゃんと季節を巡って実を結ぶ植物。

赤くて小さないちごの実に、なんだか励まされるような、癒されるような気持になる。

同じ庭の片隅では、少し前に旦那さんが苗を購入して植えたブルーベリーの木が、成長しながら可憐な花を咲かせています。

また、少し離れた場所では、数年前から育てているレモンの木にも、蕾や花がたくさん!

どちらも、まだ花の姿だけれど、この先、静かに実りへと向かっていくのだと思うと、植物が生きている気配に、こちらもそっと励まされるよう。

日々の暮らしの中で、こうした植物の小さな変化や生きている気配に触れられることが、なんでもない日常を、豊かにしてくれている気がします。

ちょ太へエールを込めて贈ります!

思いがけない春休みの骨折で、少し遅れてのスタートになりましたが、ちょ太はこの春から、大学の近くで一人暮らしを始めることになりました。

高校生の頃には、県外の大学に進み一人暮らしをしながら大学生活を送りたいという希望をもっていました。私たちもまた、子育ての1つのゴールを「自立」に置いてきました。

そうした思いを持ちながらも、入試から様々な選択を経てご縁のあった地元の大学へ進学しました。

昨年の入学からの1年間は、実家から通学していましたが、公共交通機関の便があまり良くなく、サークルのある日は帰宅が遅くなり、もれなく友達の家に泊めてもらってきました。

そんな日々の中で、あらためて考えたのが「自立」ということ。社会に出る前に、自分のことを自分で考え、整えながら暮らしていく時間の大切さを感じ、また、本人の意思もあって、この春から一人暮らしを始めることにしました。

新しい部屋で使う、キーホルダーとガラスのランプシェード。どちらも、毎日の暮らしの中で触れたり、目に留まったりするもの。

これまでのように、身の回りのことに手をかけてあげたり、同じ空間で時間を共有することは一区切りを迎えるけど、ちょ太の一人の時間にこの手作りの品々がそっと寄り添ってくれますように、、、これからの日々が実り多いものになりますように、、、そんな気持ちを込めて作りました。

少し遅れて始まるちょ太の一人暮らしにエールを込めて贈ります!

アパートの鍵用にキーホルダー。ちょ太のリクエストに応え、ブルーの革で作りました。いつも通り手縫いで一針一針チクチク。

こちらもちょ太のお好みでアンバーカラーをセレクト。優しい光で部屋がくつろぎの空間になりますように。

新たな取り組み

先日、いつもポップアップでお世話になっている
松屋銀座さんに伺いました。

画像は、その時に出会った
美しいショーウィンドウの数々。

松屋銀座さんの「地域共創」の取り組みの中で、
この時には広島県福山市のデニムと
群馬県桐生市の刺繍を用いたディスプレイが展開されていました。

カジュアルな印象のデニムが、
ロングドレスとして仕立てられ、
銀座の街にふさわしいエレガントな存在感に。

思わず足を止めて見入る方や、
写真を撮る方の姿も多く、
素材の魅力を活かした空間の力を強く感じました。

実は今回、 大変光栄なお声がけをいただいています。

この店内ディスプレイやショーウィンドウで使用されたデニムと刺繍を、新たな形へとつないでいく取り組みに、 関わらせていただくことになりました。

このお話は、昨年秋に出店させていただいた際にいただいたものです。

松屋銀座さんが取り組まれている「地域共創」は、
日本各地で受け継がれてきた伝統工芸や産業に光を当て、新たな価値へとつなげていく取り組み。

その流れの中で、今回の機会をいただいています。

先日伺った際には、担当の方が時間をとってくださり、ショーウィンドウをご案内いただいたり、デニムの生産者の方をご紹介いただいたりと、ものづくりの背景にある工程や技術について、直接お話を伺う機会をいただきました。

長くものづくりに携わってきたからこそ、完成品の目に見える美しさだけでなく、その奥にある熱い想いや背景に直接触れられたことが、今回とても大きな意味を持つ時間となりました。


また、身近な素材であるデニムが様々な技術を駆使されて製造させている工程を初めて知り大変勉強になりました。

静岡という場所で、手仕事とアップサイクルのコンセプトを大切にしながら続けてきた制作がこうした形でご縁に恵まれたこと、

デザインの力を大切にされている松屋銀座さんの地域共創の取り組みの先に、自分の制作が活かされる機会をいただけたことに、大きな感謝と責任を感じています。

これまで積み重ねてきたものを大切にしながら、この機会にしっかり向き合い、次の形としてお届けできるよう取り組んでいきます。

つつがなく

朝のルーティン、散歩、食事、お弁当作り

当たり前と思っていることは、実は当たり前でない。

自分も家族も元気でいること、

天災もなく、穏やかな自然の景色を愛でられること、

美味しく食事を味わえて、

そういった時間を共有できる人がいること、

それらを今朝もつつがなく迎えられたことにありがとう。

2人と1匹で朝の散歩。

朝はまだ暗いうちから、「お腹すいたよ」と起こしにくるニノ太。

眠たい日もあるけれど、この早起きのリズムのおかげで、

朝ごはんの前に、ゆっくり散歩に出られるようになった。

今朝のごはん。

淹れたてのコーヒーと、

旦那さんの実家からいただいたお餅パイ(ほっぺが落ちそうに美味しい)。

それに、直売所で見つけた、この土地の柑橘。

今日の旦那さんのお弁当

3月11日

3月11日、今年もこの日が巡ってきました。

東日本大震災が起きた2011年から、NINOの制作で皆さまからいただいたお金の中から、ほんのわずかではありますが、15年間毎年募金を続けています。

今年は「東日本大震災ふくしまこども基金」に寄付させていただきました。震災で親を亡くされた子どもたちの奨学金などに充てられるそうです。

直接的に大きな支援になる金額ではありませんが、東北はもちろん、能登をはじめとする各地の震災の記憶を風化させないこと、そして今も苦しみの中にいる方々の心が少しでも癒されますようにという祈りを込めて続けています。

また、大学生の子どもを持つ親として、学びたい気持ちを持つ若い人たちの未来のチャンスにつながり、ほんの一助になればという思いもあります。

そしてこの日は、当たり前のように続いている日常が決して当たり前ではないこと、そして私が好きなものづくりを続けていられる日々への感謝を、改めて思い出す日にもなっています。

細くても長く。
2011年にそう思った気持ちを忘れず、これからも続けていきたいと思います。