布でお手軽に間仕切り♪

日増しに暑くなって、エアコンが欠かせないこの頃。筒抜けになっているリビングとキッチンの間に節電対策で布をかけた。

好みの雰囲気の布を画鋲で留めただけの簡単間仕切り。だけど、用は足りてるし、クラッシックな色柄のベロア調の布がグレーの壁と好相性で、お手軽なのに、気分の変化をもたらしてくれる。

布での簡単間仕切りと言えば、アトリエでも活用中。

右奥の物置スペースをローズピンクとマスタードイエローの2種類の布で間仕切りしている。壁のブルーとコントラストが効いていてインパクト大!!気に入っている。

リビングとアトリエ、どちらで使った布も部屋の雰囲気に合わせて探したものではなく、好きなテイストの布を見つけた時に買って家にストックしてあったものの中から見繕って組み合わせている。布屋さんのお値打ちコーナーに山積みになっていた掘り出し物たち^^。だから、また気分を変えたければ、別の布に取り換えるのもお手軽♪なのに、天井から床付近まで吊るした布は結構な面積があり視界に映る効果抜群、色柄で空間の雰囲気を自在に変化させられる優れもの。布の間仕切り、バンザイ~。

深めた思い

前の投稿で3回に分けてで綴った「嬉しい嬉しいお客様」、この出来事を通じて深めた思いがある。

購入した当時で既に築43年になっていた私たちの家。市場では既に建物としてのは価値が低く不動産情報サイトで見つけた時には、ほぼ土地のみの金額。長い間買い手がつかないまま、前オーナーが幾度か値下げを試みて売りに出していた状況だった。

購入する私達にとっては金銭的に助かり有難いことだけど、別の視点で見れば、まだまだ立派に使える建物、工夫して手を加えれば自分達らしい暮らしが叶えれれる素敵な建物が無価値のように扱われている現実。

そして、市場の価値とは裏腹にその建物を彩り豊かな思い出と共に大切な場所として心に刻んでいる方が存在している。その方が、48年の歳月を経た建物が、部屋のしつらえを変えながらも今も大切に使われいる様子を見て喜んでくださった姿を目の当たりにして、思うところがあった。

自宅のリノベーションに限らず、暮らしのなかやNINO、satosatosaでずっとやり続けてきたこと、例えば、椅子の座面を何度も張り替えて使い続けていくことや、古いガラスの器をリメイクしたランプシェード、海岸のゴミ扱いの流木を使った小出し、使われなくなったり一部が破損してしまったアクセサリーから新たなカタチを生み出すsatosatosa、、、

私達が手を加え作り変えてきた愛すべき古いモノのその先には、時に流れの中で関わってきた人の存在があり、思いがあるということ。

目には見えなくとも確かにある、そうした元の持ち主の存在や思いを感じながら、時を経てきたモノへの敬意をもって暮らしや制作活動を送っていきたい。

また、世間一般の価値観に囚われることなく、古いモノや使われなくなったモノに独自の視点で価値を見出し、創意工夫することにより新たな価値を与えていきたい。

現在、制作に取り組んでいるsatosaotsa作品、ブローチ「オナガドリ」。長~~~い尾のそこかしこに、色々な人達からsatosatosaに引き継がれたアクセサリーをちりばめている。

嬉しい嬉しいお客様 後編

中編からの続き

我が家にいらした初代オーナーは、我が家に一歩足を踏み入れるなり、当時と変わらぬ玄関の壁や大きな窓の様子をとても懐かしそうに眺め、何十年ぶりかのか再会に感激した様子で写真を撮っていらした。

その後、部屋を順にご案内していった。

和室だった2階の変化には、一緒にいらした息子さんと共に声をあげて驚かれた。また、私達が工夫して家族でリフォームしたことをとても感心され、褒めてもくださった。

現在はアトリエ兼、寝室になっている部屋は、元々はLDKだったので取り分け暮らしの思い出が詰まっているご様子。

before

after
after
after

当時と変わらぬというアトリエの窓のサッシを撫でるようにして手を触れながら、庭を眺め、沢山の写真を撮っていらした。

夏のサルスベリ

秋になると良い香りを漂わせる金木犀の大きな木、

寒い冬に凛と美しいツバキ

私たちを季節ごとに楽しませてくれる庭の木々は初代オーナーから4代目の私達まで代々変わらず受け継がれてきたものだと知った。

また、この家を離れた30年ほど前の引っ越しの日には庭の木々が真っ白になるぐらい雪が積もり綺麗だったこと、温暖な静岡での滅多にない積雪で、家が別れを名残り惜しんでくれているように感じたのよ、とのエピソードも伺った。

そして、この家を手放したのは、街の方にお店と自宅とアトリエを併設した建物を新築した為で、発展的なお別れだったことを伝えてくださった。

お帰りの際、息子さんが運転される車に乗り込んだ後、わざわざ窓を開け「若かった頃に頑張って建てた家、幼かった子供が成長した家が今も大切に使われていることが分かって本当に嬉しかったわ。ありがとう。」とおっしゃった。

庭の金木犀から一枝切ってリビングに飾ったある秋の日

突然巡ってきたかのような今回の嬉しい出会い、繋いでくださったMさんによると、実は初代オーナーが最近ご病気を患われたことがきっかけでご連絡があったのだそう。

入院・手術を経て今はご自宅で療養されている中で長年忙しくしてきた時間をふりかえるうちに、48年前に建てた家の現在を見てみたいとご希望されたとのこと。

そうした背景を伺うにつけ、何年も時が流れても尚、思い入れがある大切な場所を引き継いで住まわせてもらっているこの家との巡りあわせに感謝の気持ちになる。また、快適に暮らせるこの家を建ててくれた方に常々抱いてきた感謝の思いを直接伝える機会に恵まれて幸せだった。

繋いでくれたМさんに感謝。そして何より、嬉しい嬉しいお客様に、ありがとうございました。

嬉しい嬉しいお客様 中編

前編からの続き

2週間ほど前のこと、ご近所のお友達Мさんから電話。「お願いしたいことがあるのだけれど、電話だと失礼なので今からお宅に伺ってもいいですか?」と。 

気の合うお友達Мさんにお越しいただくのはウエルカム、「どうぞ、どうぞ。」と文字通りの二つ返事で了承しつつ、「電話だと失礼なお願いって一体何だろう?」と少しの不安も感じたのも本心。

程なくいらしたМさんから伺ったお願いとは、私の心配は杞憂に終わる嬉しいお話だった。

そのお願いとは、

Мさんと今もお付き合いのある48年前に私達の自宅を建てた方が、家を見に行きたいとおっしゃっていて、可能ならば都合の良い時にМさんと一緒に家に来て部屋の中を見せてもらいたい、というもの。

思いがけない嬉しいお話に、電話を頂いたときにしたお返事と同じく「どうぞ、どうぞ。」と二つ返事でお引き受けしたのだった。

私達の住む家は、私達が4代目のオーナーです。私達に売ってくださった3代目オーナーとは面識があるけれど、それより以前のオーナーの方々のことは分からなかった。風の噂では初代オーナーはパチンコ屋さんだとか、海運会社の社長だとか聞いたことがあったけれど、どれも定かではなく。

ただ、私達は、その実像を知らない初代オーナーにずっと感謝してこの家に暮らしてきた。

この立地ならではの景色を存分に楽しめる天井までの大きな窓、

可愛い丸い窓もある。意匠を感じる挽き物の階段の手すりも、

玄関の重厚なタイル張りの壁も、

傾斜地を生かして半地下のようなスペースに作られた広いガレージも、

数え上げればきりがない程お気に入りポイントがある。一体48年も前にこんな素敵な建物を作った人ってどんな方なんだろう?と関心があったし、快適に幸せを感じながら暮らせるこの家を建ててくれた方に常々感謝の思いを抱いていた。

その御本人にお会いできることになるとは、とても嬉しかった。直接感謝を伝えられることも、家族で手作りした今の空間を見てもらえることもとても嬉しかった。

そうして先週末、初代オーナーはМさんと共に我が家にいらっしゃった。

てきぱきとした立ち振る舞いで華やかなファッションの女性。小柄だけれどパワフルなお人柄がそこはかとなく漂っていた。謎に包まれていたその正体は、飲食店を営まれていた経営者(現在は引退)かつ、日展にも入賞したことがある女流画家だそう。更に驚いたことには、この家を何と!27歳の時に女手一つで建てたそう。(築年数から換算すると御年75歳)。その時には既にお子さんもいらして、子育てしながら20代で家を建てたというスーパーウーマンだった。

後編に続く、、、、

嬉しい嬉しいお客様 前編

先日、我が家に嬉しい嬉しいお客様がいらした。そのことを綴ろうと思うのだけれど、その前にそのお客様とのご縁によって振り返ることになった我が家のリノベーションをこちらのブログでも時系列で辿りたい。(過去に綴った家造りの記事と重複するけれど、嬉しいきっかけを頂き、記録をまとめたので再度投稿)

5年前、築43年(当時)の中古住宅を購入した当時の2階の様子。階段を昇って直ぐは踊り場があり、奥には和室が二間あった。

和室の壁は天井までの大きな窓になっていて、高台に建っていることもありここからの眺めは最高!この写真では、お隣のお家がクローズアップされているけれど、引いて見れば、遠くに美しい富士山が、眼下には海も見える。この広々とした景色を日々眺めて暮らしたいと思い、当時は1階にあったLDKを2階に移すことに決めたのだった。

窓の外の景色と呼応するように、できるだけ開放的な気分で暮らしたかったので、間仕切りを全て取り払い、廊下も含めてフロア全体を1つの部屋にすることにした。

そうして畳や壁紙、床を全て取り払いました。当時、高校2年生だった娘の制服姿が懐かしい。一緒に写真に収められて、今振り返るととても良い記念の1枚。

その後はじまった、セルフリノベーション。一部はプロの大工さんにお願いし、大部分は家族で力を合わせ、週末ごとの作業を積み重ねコツコツと自分達の生活する場を作り上げていった。

YouTube動画を師匠に、何でもこなしていった逞しいNINOファミリー工務店棟梁の旦那さん。

1階にあったキッチンからシステムキッチンを分解して取り外し、

2階へと運ぶ。家族総動員で働いて、

ふう~~~っ。運搬完了。

当初、このシステムキッチンはワンフロア―になった元和室スペースに設置するつもりだった。が、

なかなか立派なシステムキッチンだったので、これを設置するとリビングのスペースを随分占領してしまうな、、、食材や調理器具など生活感のあるものは、くつろぎのスペースでは出来るだけ見えないようにして暮らしたいなあ、、、ならば、リビングとキッチンに間仕切りを設置するしかない??とすると、広々としたスペースでの生活は、イメージとちょっと変わっちゃうかも。

との懸念から、思い描いた未来予想図を何とか実現させたいと、立派なこのシステムキッチンを処分し極小サイズのキッチンに入れ替えしようかと探してみたり、あれこれ考えあぐねていたところに、私の人生最良のヒラメキ💡と言っても過言でない(笑)、アイディアが降臨~。神様有難う~。

その人生最良のヒラメキとは、

2階にあった広~~いベランダに、キッチンを増築しよう!!

このドアの向こうにあるベランダにキッチンを増築しよう!!

今考えると、増築とは素人には無謀だった気がしますが、未来への希望とは何と強力な馬力のエンジンとなることだろう。

鉄筋を入れ、ブロックを1つ1つ積み上げていく気の遠くなるような作業を重ね、

YouTube師匠の教えだけで、屋根だってファミリー工務店の施工でできてしまった♪

素人の手作り感いっぱい(笑)の外観ではありますが、そこはご愛敬(^^)

為せば成る!ファミリー工務店特製キッチンが増築できた。満足の仕上がり。

ベランダだった位置(現・キッチン)からリビングを望む。

増築キッチンのおかげで、イメージした通りのリビングダイニングが実現。

1枚目の写真から、ファミリー工務店一丸のお仕事でこのように変化した現在の2階スペース。

嬉しい嬉しいお客様 中編に続く、、、

スッキリしたっ!

年の瀬、アトリエの大掃除しています。

長年、ごちゃ混ぜに収納していたボタンコレクションを色ごとに引出しに仕分けした本日。

あー、スッキリしたあ。

2020年最終日の明日も掃除は続く。更にスッキリして気分良く新しい年を迎えたい。

晴ればれ

リビングの掃除完了!久しぶりに床のモップがけもしてスッキリ!

しばらくの間、雨の予報が続く生憎のお天気ですが、掃除のお陰で気持ちは晴ればれ。

ニコニコ姉弟

3年前の引っ越し以来、箪笥の引き出しにしまったままになっていたニコニコ姉弟を額装した。フリーマーケットで見つけた厚みのある額にぴったり収まった。うん、いい感じ♪

つい先日、ちょ太が「過去に戻れるとしたらお母さんはいつに戻りたい?」と聞いてきた。「小さい頃のちょ太とお姉ちゃんに会いに行きたい!」と即答した私。まあ、それは叶わぬ夢だけど、この額を眺めれば、こんな小さな手をしていた頃の可愛い2人の顔が目に浮かんでくるようでお母さんは幸せ。

箪笥の引き出しから明るい場所へ。過去に戻らなくとも、これからは毎日小さい頃の二人に会える。

さて、このニコニコ姉弟をどこに飾ろうかしら。

窓辺

窓辺に置いた水耕栽培のサボテン4人衆とガラスの置き物。

窓越しには遠くに駿河湾が見える。

横に細長いフィックスのこの窓は、リフォーム前には開閉式の大きな窓だった。

窓だらけだった部屋に家具の置き場を確保するために、一カ所(正面右手)の窓をつぶして壁を作る計画でしたが、窓越しの景色までつぶすことになるのが忍びなく、途中で計画を変更。窓の3/4程度の面積は壁にせず、フィックスの窓にすることに。

言うは易し、行うは難し。ひらめいたアイディアを実現するのには手間とコストがかかりましたが、あの時に頑張っておいて本当によかった!窓からの景色、光、お気に入りのものを飾る愉しみetc、、、その後何十年もの日常にもたらす恵みと比べたらその一時にかかった手間やコストは充分に価値あるものだったと、今この部屋で毎日暮らして思うのです。

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屋上レストラン

ある日曜日、屋上で晩御飯。メニューは、焼きそばと焼きおにぎり。まるで屋台のような食事ながら(笑)、遠くに見える花火と夜風に感じる涼で、最高のスパイスが加えられたスペシャルディナーに。クーラーボックスの中で冷やされたビールのおかわりがすすみます♪かんぱーーい♪

約2年ほど前のある日の昼ご飯。自宅セルフリフォームの真っただ中だったあの頃。愛知から工事の助っ人に来てくれた旦那さんのお父さんと一緒に昼ご飯。富士山に見守られながら家族揃って頂けば、スーパーの味気ないお惣菜だって美味しい!作業の疲れも吹っ飛ぶ癒しのひと時。

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