美しい時間

先週のこと、横浜に住む娘と合流して東京へ。

目的は歌舞伎見物。

役者さんが纏う絢爛豪華な衣装の細部から表情の動きまで見て取れる前から4列目の贅沢な席。役者さんの声や動きから出るエネルギーがダイレクトに伝わってきました。それは、日常では眠っている私の感性の扉を開かせ、豊かな色彩や歴史と共に磨き抜かれた技や真剣な眼差しが、心の引き出しに形はなけれど豊かな財産を蓄えてくれた気がしています。

この素晴らしい時間は、いつも気にかけてくださるRさんのご厚意のお蔭さま。「ご都合が良ければ娘さんといかがですか?」と、チケットを譲ってくださいました。ありがとうございます。

新年度がスタートしサークルの運営や授業など何かと忙しくしている娘もちょうどスケジュールが空いていたという幸運も重なって、親子揃ってかけがえのない時間を過ごすことができました。

もう1つ、時をさかのぼって美しい時間の記録を。

桜が咲き始めの頃、鷹匠のフォーションさんからお花見茶会にお誘いいただきました。

フォーションさんの事務所がお茶会の舞台。

窓から柔らなカーテン越しに差す春の日差しを背に見事な桜の枝。

(照明器具はNINOのガラスランプシェードをお使いくださっています。)

フォーションさん選りすぐりのお菓子が、美しくしつらえられたテーブルに並びます。

出席されている方とのお話を楽しみつつ、タイミングを見計らって静岡の美味しいお茶が何種類かお菓子に合わせて振舞われました。お抹茶ではなく煎茶で気取らず作法を知らない私でも安心できるスタイルで、でも、茶道に通じるおもてなしの心や季節を感じられるお茶の時間となりました。

また、この機会に初めてお会いする出席者の方もいらして、異業種交流の話題は新鮮で良い意味で複雑に繰り広げられる会話もお茶請けの一部となって味わい深い時間ととなりました。


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