3人の子供を育てながら仕事もし、家族のごはんを作る。
そのことを当たり前のようにしてきた人の作る料理は、シンプルながらも愛情に溢れているなあ。
この本の「はじめに」に、書かれていた言葉にハッとさせられる。
一部抜粋
「苦労には、しがいのある苦労というのがあって、家族のごはん作りはそれに値します。仕事から帰って料理をするのは、だれにとってもくたびれること。でも、ほんの少し計画的になって日々準備していけば、手早くおいしい料理がこしらえられるのです。そして、家族のうれしそうな顔を見れば、それが大きな自分の喜びになる。だいたい、肉体的な疲れなど、深く眠れば翌朝にはとんでいってしまうものなのです。それにひきかえ、ちゃんとてをかけてあげずに、のちのちになって、ああしてあげればよかった、こうしてあげればと思い悩む後悔は、寝ても覚めても直りません。とりかえしがつかないストレスになってしますのです。それならば、少しぐらい辛くてもやるべきことをちゃんとやり、毎日が曇りなく気持ちのいい人生を私は選びます。」
料理だけでなく日常の多くのことに通じる言葉だと、何度も何度も読み返してみる。
避けてはいけないのに気付かない振りしてることとか、楽しようと思えばいくらでも楽できることとか、何もしないでも過ぎていってしまう時間とか、そういうことをおろそかにするのはやめねば思った。
過ぎた日を後悔しないように。