出したい手紙がありました。うちのすぐ近くにもポストはあるけれど、春の柔らかな陽気に誘われて、少し離れた郵便局まで歩いて行くことに。
普段は座って作業している時間が長いから、外の空気と光を浴びるだけで、体がじんわりほどけていくよう。
歩みを進めるたびに移り変わる景色、空気の温度や匂いも一緒に感じられて、五感が開いていくような感覚を、ただただ味わいながら歩く。

道すがら、思わず足を止めたポイント。まるで地面から直接咲いているみたいな、かわいいお花。不思議で愛らしい姿。

また、その少し先には、手のひらほど大きな椿。息を呑むような迫力で、赤い色も相まって、こちらの心にぐっと入り込んでくる力強さ。

さらに歩けば、農家の庭先で売られている立派なネギとサンチュが目に入る。エコバッグも持っていなかったけれど、そのみずみずしさにどうしても素通りできなくて、小さな箱にお金を入れて、手に抱えて連れて帰ることにした。
車だったらきっと通り過ぎてしまう素敵な景色や出会いも、歩いていると、ちゃんと立ち止まれる。