フレーム展の記録

フレーム展に出品した作品及び作品に添えたキャプションをこちらにも記録します。

「自然の造形美・1」  

形だけでなく色や模様にも目を奪われる。

一般的な標本では省かれてしまうような

欠けているものや劣化したものも並べました。

海を漂った月日の痕跡を残す唯一無二の姿の方が、

完全な形を留めた姿よりも魅力的に思うのです。

「自然の造形美・2」 

私が自然の造形美に目を向けるきっかけとなったのが木の実。

幼かった我が子が公園でドングリや松ぼっくりを拾い集め、

ポケットに入れて持ち帰るようになったことがきっかけ。

以来、子ども以上にその不思議な形に興味を抱き、

毎年秋になると野山を歩いては木の実を拾い集めています。

「自然の造形美・3 テイカカズラ」 

豆のような房が弾けると、中の種は大きく開いた綿毛によって風に乗り遠くまで飛んでいく。儚げで美しい綿毛は、しっかりと生き延びていくための逞しさき役割を担っている。

一切の作意がない命の営みに即し理にかなった造り

常々抱いている自然の造形への憧れと畏敬の念を込め

私が普段から部屋に飾っている収集物の一部をピックアップして

フレームの中に収めました
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