子どもたちの引率者気分で出かけたサーカスに、結局は魅了されて帰ってきた私。エンターテインメントというだけでは済まない世界でした。
数頭の猛獣と何の防具も身に着けない1人の人間が同じ檻に入って行う猛獣ショーでは、操る人とライオンやトラとの間に見えない言葉が存在しているように感じたし、
空中ブランコでお互いに目隠ししながら宙を舞い、伸ばした手と手を握り合う人たちには、タイミングをはかること以外に、姿形ではなく相手の気配を感じているのではないかと思いました。
極限まで訓練を積んだ人たちが放つ研ぎ澄まされた空気を感じました。