この場所で

リフォーム完了のアトリエの様子を動画にてインスタグラムでご紹介しています。各コーナーの配置や、夜の灯りを灯した雰囲気をお伝えしております。お時間ございましたらご覧いただけましたら嬉しいです→⭐︎

いつかこの場所を、作品とともにお客様をお迎えできるギャラリーのようなスペースに育てていけたらと思っています。

再確認

アトリエのリフォームで額縁の整理をしていた時、
幾つかの絵や写真を重ねたフレームの中に眠っていた
懐かしいポスターを見つけました。

15、6年前にイベントで掲げていたもので、
そこに写るのは当時9歳と2歳の子どもたち。
今では25歳と18歳に成長し、
それぞれの未来へ歩き出しています。

彼らの成長が時の流れを示す一方で、
そのポスターに刻まれた言葉を読み返すと、
私たちの根底にある価値観は
変わっていないことに気づきました。

そしてもう一枚
2008年に立ち上げたホームページに記したNINOの核 
こちらも夫婦でDIYしたHPで記したもの。
作る過程で自分達の内側にじっくり向き合い、
大切に綴った想いです。

現在はℍPは休止状態ですが、ポスターを発見したことで、過去の思いを振り返ってみたくなりました。

「衣・食・住+作る」

自分達の核としていること。

地に足をつけて日々の生活を大切に、
自分達の中の“好き”を手をかけて育て、
日常を創造へと変えていく。

それは今回のアトリエリフォームにも、
今も日々取り組んでいるモノづくりにも通じる、
NINOの本質です。

今回のリフォームによって、
物理的にも精神的にも“原点”が掘り起こされ、
諸行無常の時の流れのなかでも、変わらぬ想いが
確かな形をもって息づいていることを、再認識しました。

アトリエ、リノベーション完了

数ヶ月間、少しずつ手を加えてきたアトリエが、ようやく完成しました。

試行錯誤の作業で、途方にくれたり、何度ものやり直しも数知れず。それでも、その都度アイデアを捻り出しながら、作品制作の傍らコツコツと作業を積み重ねてきました。その甲斐あって、NINOらしい空間が出来上がりました。

今回のリフォームにあわせてペイントし直した図書館のカードケースやガラス棚

長らく家で眠っていた板とコンクリートブロックで作ったテーブルが、イメージした通りに空間にはまり、バンザーイ!!

以前に友人から「アトリエにどうですか?」と譲ってもらったこの金属フレームのガラス棚。

ディスプレイがすごく映えそうなクールな雰囲気に、二つ返事で有難く受け取りました。

今回のリフォームで、アトリエで上手く活かしていきたいと考えており、このガラス棚ありきで、似合うテーブルを探しまくっていました。結局、以前に綴ったように、コンクリートブロックのテーブルが閃いて、作ったという経緯があるので、このテーブル+ガラスケースが良い感じに出来上がって大満足。

宙に浮かぶ、ドライフラワーの作品たち。

壁にもいくつ自作のリースを飾っています。

この小さなテーブルも塗り直しました。低い位置に垂らした小さなランプシェードもお気に入り。

新たに作った寝室との間仕切り壁も満足の仕上がり。

実はこの壁もコンクリートブロックテーブルの作り方と同じように、転倒防止の為に、手前のチェストの裏面にビス留めして一体化しています。

器リメイクのランプシェードは空間の雰囲気を作る大きな効果になりました。



NINOでは、古いものや使われなくなったものを「価値のないもの」とは考えていません。
思考と創造をもってそこに新しい価値や美しさを見出していく。それは空間づくりでも、アップサイクルのものづくりでも、根底にある考えは同じです。

実際、私たちのアトリエ兼住まいも築53年。10年前に購入した当時で既に建物としての市場価値はほとんどないに等しいものでした。

けれども、この家がもつ独特の空気や佇まい、そして「自分たちで手を加えれば、もっと素敵な空間になる」という確信がありました。世間一般の価値観に流されず、時間の積み重ねが生む味わいを大切に、手間暇惜しまず、思考と創造をもって、モノも空間も、人生も、自分らしく作り上げていきたい。

新たに生まれ変わったこのアトリエから、その可能性をかたちにしていきます。

おめでとう ありがとう

8月某日のこと お姉ちゃんが彼氏とやってきた。

その少し前に、「皆が揃って家に居る時に行くね。」と、わざわざアポイントが入ったので、何となく予感していたのですが、、、やはり!ずばり的中!!

テーブルに着いて、旦那さんと私とちょ太を前に、お姉ちゃんと彼氏が二人で並んで「結婚することにしました。」と、笑顔で宣言。

旦那さんは、予感の時点で複雑な表情。もし、結婚の挨拶ならば、「娘はやらん。」と、昭和のがんこ親父よろしく言ってみようかな。と冗談とも本気ともつかないことを言っていた。

そして、当日。予想は当たっていたけれど、彼から「結婚させてください。」とか、「娘さんを僕にください」という感じのお願いではなく、2人揃って「結婚することにしました!」と宣言するスタイル。

「おめでとうーーー♡♡」とお祝いする私とちょ太の傍らで、苦笑いする約一名^^;

「い、い、いいんだけど、、、やってみたい事があるから、これを言ってくれない?」と最後の悪あがきをする旦那さん。

「なんですか??」と彼氏。

「「娘さんを僕にください。」って言ってみて。」、と旦那さん。

すると、、、

「うーーーん。(言葉を選びながら)色んな考え方があると思うんですけど、、、」と、前置きしつつ、

「ください、という表現が、モノみたいで、あまり言いたくないんですよね。」と申し訳なさそうに、でも、きっぱりと返ってきた。

それを聞いて、ズコッ(^^;)っと なっている旦那さんをしり目に、私は胸がいっぱいに。娘のことを大切に思ってくれているんだなあ。普通、このシチュエーションで彼女の父親から頼まれたら、本意ではなくても、相手の機嫌を損ねないように、何となく場の雰囲気に流されたりしそうだけど、どんな状況でも信念は曲げない強さがあるんだなあ、と普段は温厚で優しい彼の中にブレない芯を感じました。そんな素敵な人が、これから娘と共に人生を歩んでくれることになり、親として心から安心しました。そして、娘の幸せそうな表情が親にとっての何よりな幸せ。最高の親孝行。

入籍はまだ少し先ですが、その前に、愛知の両家祖父母のところにも2人で挨拶に行ってくれるそう。離れて暮らす祖父母のこともずっと大切に思ってきた娘、私もまずは家族が一番と思っているので、そうした行動もしてくれる彼がこれから家族の一員になってくれることも深く感謝した次第です。

二人に心からおめでとう、そして、ありがとう。

いつかの娘。幸せになってね。

いよいよ10月

長く続いた暑さも和らぎ、カレンダーは10月へ。今月22日からは、松屋銀座さんでの展示会。1年間コツコツと作り貯めてきたものを、お客様に直接ご覧いただけることは、作り手にとって喜びと緊張の入り混じる特別な機会です。ドキドキとワクワクを味わいながら、10月22日の展示会まで思い残すことのないように準備すべく1日1日を大切に過ごしていく所存です。

こちらは、新作ブローチ「どんぐリス」。 あれ?どこかで聞いたことあるような名前?? そう!このブログにお付き合いくださっている方々にはおなじみのリース「どんぐリース」から着想を得ました。

「どんぐリース」から広がったシリーズの仲間がブローチになって誕生です。

木彫りのリスの置物を縦半分に切り分け、深みのあるダークブラウンにリペイント。ペイントした剤は、アトリエリフォームの家具の補修で活躍した「ホシュール」を使用。そこに本物のどんぐりを添えて。リースの世界観をそのまま胸元へ。

リース、家のDIY、アクセサリー、、、それぞれ違うことをしているようでも、アイディアの源になったり、質の良い材料を流用できたり。自分で実際に行動して取り組むことは、 思いがけないかたちで他の行動を助けてくれるんだなあ。と、モノ作りを通じて学ぶのであった。

「どんぐリス 」、双子で誕生しています^ ^

リスの元の形

がま口ネックレスにも「どんぐリス」誕生!

どんぐり、5.6粒ぐらいは入ります(^^)

美味しい

ある日の朝ごはん

この日は朝早く出かける用事があり、前日のうちに用意していたサンドウィッチ(たまごとバジル)と果物(梨とみかん)を持って出発。

道すがら、海沿いに車を停めてひと休み。旦那さんと2人、穏やかに波が寄せる静かな海を眺めながら、モグモグ。

ある日のデザート

晩ごはんを食べている時、ちょ太が「デザート買ってきてあげようか?」とひと言。

普段そんな気の利いたことを言わないのに、どういう風の吹き回し??聞けば、バイト代が入ったから「たまには奢ろうかな」と思ったそうな。

う、嬉しい…。デザートそのものももちろんだけれど、お母さんはその気持ちが何より嬉しいよ(涙)。

食後に家族3人で散歩しながら近所のコンビニへ。お支払いはちょ太くん。

ちょ太が働いたお金でごちそうしてくれたアイスクリームの味、お母さんは一生忘れませんっ!

「美味しい」って、食材や味付けの良し悪しだけじゃなく、一緒に食べる人や、そこに添えられた優しい気持ち、食べる場所の心地よさ……そういう要素が重なって、より感じられるのだと思う。たとえささやかなものであっても、そういった要素が重なれば、私にとってのスペシャルメニューになるのだと思う。

食材あれこれ

いつもの直売所でお得に入手(この量で220円也)した椎茸をベランダで干し椎茸に。

国産の干し椎茸ってお高いからリーズナブルに作れてうれしい。

その上、日持ちがするし、うま味も増す。お日様ありがとう。

これも、ベランダで干した大根としめじ。冷蔵庫に中途半端に余っていたので、ベランダへgo!

お日様よろしくお願いします。

自家製塩こうじ。少し前に作るようになり、簡単にできて優秀なので常備するように。

主に、肉や魚の漬け込みに。うま味がぐっと増すのと、柔らかな仕上がりが抜群!

庭の畑の恵み。

写真は、7月初旬の収穫物。なんと、苺も収穫できました。これは、鉢植えしていたあの苺です。5月初旬に実を付けなくなった後、鉢から取り出して畑の片隅に埋めました。もう、シーズンは終わったと思っていたから、実が成っているのを発見した時はビックリ。小さいながらも甘くて美味しかった^^

自然農法?!(^^;)雑草と共存でお恥ずかしいですが、庭の片隅のミニトマトと苺。

節約主婦の強い見方、豆苗の無限ループ栽培♪

友人が講師を務めたワークショップで教えてもらい仕込みたてほやほやのお味噌。透明のタッパなので、横から熟成の過程が見られるのも楽しみ。美味しくなあれ~♪

干し野菜や家庭菜園、自家製の塩麹、友人に教わった手作り味噌など、太陽の光や大地のパワー自然の恵みを享受しながら、手をかけて、日々の食卓を整えています。

こうしたことはささやかながらも、身体だけでなく心にも豊かさを運んでくれるように思います。

帰省

お盆の帰省。父母や兄弟と集まり、食事をして、ご先祖様のお墓参りもできました。子どもたちはそれぞれ予定があり静岡に残りましたが、それもまた成長の証。

80歳を目前にして元気でいてくれる父母の存在は、決して当たり前ではなく、とてもありがたいことだと感じます。弟ふたりとは普段こまめに連絡をとっているわけではありませんが、節目になると自然に実家に集まれる関係が続いていることも嬉しいこと。

お墓の前では「いつも家族を見守ってくださってありがとう」と手を合わせました。

慌ただしい帰省でしたが、大学時代の仲良し四人組とも集まることができました。

岐阜と愛知(2人)、静岡から集まる私たち。これまではランチが定番でしたが、今年は初めてのディナー。これも子どもたちの成長のおかげです。

子どもが小さかった頃は子連れで集合。

実家に預けたり、お留守番できるようになってからはランチ集合。

そして、子どもが社会人や大学生になった今年は、ディナー集合。

「子どもの手が離れる年齢になったね」と語り合いながら、美味しい食事と楽しい会話とともに、時の流れをしみじみと味わった、30数年前の女子大生4人組でした^ ^

写真は、昨年の松屋銀座さんでの展示会に、わざわざ岐阜から来てくれて、がま口ネックレスを選んでくれたNさん。今回の食事会に、そのがま口ネックレスを付けて来てくれました。上品なパンツスタイルにとてもよく似合っていて、1年前の感激がまた蘇り、胸がいっぱいに。ありがとう。

暑中お見舞い申し上げます

夏の真っ青な空と海に最近の作品の添えて、暑中お見舞い申し上げます。

酷暑が続いていますが、皆さまお元気にお過ごしでしょうか。

歳を重ねるごとに、暑さが苦手になっている私ですが、暑さにへこたれないように心と身体を整えて制作に励んでいます。

有難いことに今年も10月に松屋銀座さんで展示会をさせていただくことになりました。

恵まれた機会と応援してくださる皆様に、良い作品をお届けすることで感謝の気持ちをお返しできるようにしたいです。

今年は、ちょ太の部活動や塾の送迎などの受験サポートも全て卒業して、私にとって制作にじっくり向き合える数年ぶりの夏。作品が納得する形になるまで、妥協することなく、1つ1つの作品に納得するまで向き合って制作しています。そうした時間が持てるのは作り手として幸せな夏です。

厳しい暑さはまだまだ続きそうですが、ご自愛の上、皆様もどうぞ良い夏をお過ごしください。

展示会出品作品についてインスタグラムで随時ご紹介しております。お時間ございましたらご覧いただけましたら嬉しいです。

山口旅 2

旅の3日目の午後、萩市から山口市へ移動。

旦那さんの大学時代の同級生・Kさん夫妻を訪ねました。奥さまのAちゃんも学生時代からのお付き合いで、私たち夫婦やほかの友達も含め、当時は皆で花火や海へ行ったことも。

そんな学生時代の思い出を持つ4人が、50代になって再会したこの夜。趣ある料亭のようなレストランから、路地裏の洒落たバーへ――そんな素敵なお店をセレクトしてくれたKさんの「わざわざ静岡から来てくれてありがとう」の気持ちが伝わってきて、胸がいっぱいに。

近況報告や思い出話に加えて、今では親としての話題も。懐かしさとともに、年月の流れをしみじみと感じました。

30数年前、K夫妻は美男美女のイマドキ大学生。その後、旦那さん同士はたまに会っていたけれど、私とAちゃんは別々の大学だったこともあり、会うのは学生時代以来。久々に会った彼女は、良い意味で大きく変わっていました。

かつてアイドルのように可憐だった面影を残しつつ、今はどこか凛とした佇まいに。内側は外側に表れると言うけれど、それを体現しているように感じました。

彼女は、結婚と同時に生まれ育った愛知から、Kさんのの実家である山口のお寺へ。

見知らぬ土地で、お寺の奥さまとしての務めを一から学び、日々の祈りや暮らしを丁寧に積み重ねてきたのだと思います。広い境内の掃除や檀家さんとのお付き合い、子育てに奮闘する日々。その経験を通じて積み重ねられた時間が外側の気品ある凛とした佇まいに深みとしてにじみ出ているように感じました。

若かりし時に好きな人と人生を共にする決断をし、実家から遠く離れた誰も知り合いのいない地、慣れない環境に飛び込み、覚悟を持って暮らしを営んできたAちゃん。再会した彼女の姿から、「日々を丁寧に積み重ねること」の大切さを、改めて教えてもらった気がします。

最終日の朝に訪れたK夫妻のお寺。広いお庭も、立派な仏様も細工の美しい欄間も隅々まで埃一つなく清められていました。