2022年冬 NINO家ある日の風景 

父と息子で数学の問題を解く、ある休日の風景。

受験を控え緊張もするけれど、こんな親子の時間はちょ太が15歳の今だからこそ。後なって振り返れば、戻りたくても戻れないかけがえのない家族の時間。

友達先生 2

ある土曜日の夕方、塾から帰ってきたちょ太が考え込むような様子で少し元気がない。「どうかしたの?」と尋ねたら、「友達に悪いこと言っちゃった気がしてモヤモヤしてる。」と言う。よくよく話を聞いてみたら、こんな内容。

塾が終わった後、何人かの友達とコンビニに寄って、ジュースやお菓子を食べながらしばらく喋っていたら、雨がポツポツ降り出した。と、その中の一人の男の子が「やべえ、洗濯物を取り込まないと。」と言ったそう。で、ちょ太が「お母さん、出掛けているの?」と聞いたら、その子から「親は2歳の時に離婚して、お父さんと暮らしている。」と返ってきたのだと。とっさに「ごめん。」としか言葉が出てこず、「全然いいよ。」と言ってくれた友達に申し訳ない気持でいると言う。知らなかったとはいえ、何人か友達がいる中で言いにくいことを言わせてしまったと。

私もその話を聞いてズキンと胸が痛んだ。ポツポツ雨が降り出した途端に「やべえ、洗濯物、、、」と即座に反応するということは、日常的に洗濯などの家事を自分の仕事としてやっているからこそなんだろうと、、、多感な年ごろの男の子、今は受験生でもあり色々親に頼りたいことも多いだろうに、土曜日も塾に通いながら家事も頑張っているわが子と同い年の男の子に想いを巡らせて、鼻の奥がツーンとしてきてしまった。

ちょ太には「知らなかったから仕方ないよ。」と慰めつつ、「誰もが親が居るのが当たり前じゃないということを、頭の片隅に置いておかないとね。」とも話しました。

その後、思いがけない出来事が起こりました。学校の給食当番のエプロンを持ち帰っていたちょ太が、洗濯物に出すときに「やってもらうの悪いから、ちょ太がやっておくよ。」と言ってきたのです。えーーーっ!!ビックリ!!

お手伝いを頼んでも、「嫌だよ!何でちょ太がやらなきゃならないの?」と、親がやるのが当然とばかりの態度だった人が、こちらから一言もお願いしていないのに自分から「やるよ。」と申し出てきたのです。驚きつつも、きっと、塾帰りの友達との時間に経験したあの一連の出来事で思うところがあったんだなあと、思い当たりました。

たとえ親がいくら口を酸っぱくして言っても全く心に響かないことも、何気ない一瞬の出来事からでも気づきを得て、あっという間に行動を変えていく強いパワーがあるんだな。結局、人が成長していく最も大きな教材は、人との直接的な関りを通じた経験から、酸いも甘いも味わい自分の心で消化して、次にはより良い言動につなげていくことなんだろうな。

「やべえ、洗濯物・・・」と、雨にとっさに反応した男の子はじめ、ちょ太の周りに居てくれる友達すべてがきっと何気ない日常の中で、沢山の学びをあたえてくれているんだろうと思う。

星を見に行く15歳boys

先日の夕方、出先だった私にちょ太から届いたLINE。

星を見に行って来るね!って。なんとロマンチックな中3男子達・笑笑

結局、星は「曇で見えなかったは」とのことで予定変更、男子5人集まって山道で肝試し😱してから→公園で恋バナ❤️してたんだとか(ちょ太は人の話を聞く専門らしい笑)。青春だねえ。

新しい1日

曇り空の土曜の朝。空はグレーでも心は晴れやかに!

今日はこれからちょ太の高校体験入学へ。小さかったあの子が、もうすぐ高校生。あっと言う間に過ぎた日々を思えば、何気ないこんな一日も一緒に居られる貴重な一日。大切に過ごさねば。では、行って参ります~。

新たな一歩

10月1日、今日は娘の内定式。朝からスーツを着て出かけていきました。(雨風強かったので、職場の前まで車で送って、見送る間際に📸)

1年ほど前には思いもよらなかったことですが、静岡に戻って就職することになりました。就職活動を進めていく中でいくつかの岐路に立ち、最終的に自分自身の好きだという気持ちを信頼して決めた道に進むことになりました。

娘の就職について、静岡に戻ってくれたことに安心するのと同時に、全く未知の業種で心配する気持ちもある私の母心。でも、これまでの彼女の22年間の人生を振り返れば、自分で考え行動し経験を積んで歩みを進めてきました。だから、きっと大丈夫。これからも1つ1つ経験を通じて成長していってくれるでしょう。自分で選んだ道だから迷ったり悩んだりすることも含め納得して進んでいくことでしょう。

「親は、その漢字の成り立ちの通り、木の上に立って見てればいいんだよ!あれこれ心配して世話を焼いたりしなくていいんだよ!!」とは、いつも感情的に子どもたちを心配する私に旦那さんが言う言葉。これを肝に銘じて、新たな道を進んでいく娘を信じ、どーんと構えて見守っていくのみです。

孫の恩返し

大学4年生になった娘。無事に就職が決まった6月の終わり頃に、こんなことを言い出した。

「おじいちゃん、おばあちゃんに今までの恩返しをしに行きたい。」

という訳で、大学が夏休みに入り、恩返し計画は実行に移された。

こんなご時世ではあるけれど、社会に出てからではゆっくりと休みも取れないだろうと、万全を期した上で(移動前には外出を控えて自宅で過ごしPCR検査を受けて)いざ、愛知へ!

生まれてから今まで、とても可愛がってもらい、進む道を応援してもらってきた祖父母へ「鶴の恩返し」ならぬ「孫の恩返し」です^^

これは、少し前に旦那さんのお父さんから送られてきた画像。

お父さんがボランティアで数年来お世話している氏神様の神社の敷地(広大な桜の広場)のお掃除を手伝っている娘の後ろ姿。

このようにして数日、旦那さんの実家に滞在した後、現在は私の実家に移動している。今日は私の母がガラケーからスマホに変える為、お店に同行し契約プランから機種選びもサポートし、スマホ操作のレクチャーもしているとのこと。畑仕事も手伝いたいと言っているけれど、お天気が悪いのが残念。あと数日間の滞在中に心残りなくお手伝いできますように。おじいちゃん、おばあちゃんに喜んでもらえますように。

さて、この写真は、小学校入学前、6歳の娘の後ろ姿、初めての一人旅でおじいちゃんおばあちゃんの家に向かう時のものです。

一枚目の写真と比べると随分と成長したなあと思う。身体が成長したのはもちろんだけど、心も成長してくれた。この時はただただ祖父母に甘えていた6歳が、今では手伝いやサポートをしている。誰に促されたわけでもなく、自分からそうしたいと言い、学生生活最後の夏休みを使って滞在している。優しく行動力のある若者に成長してくれたなあと、我が子ながら誇らしく思う。

真剣に取り組む中での楽しさ

ちょ太が部活を引退した際に顧問の先生に贈った寄せ書き。

「部活を通じて僕は、真剣に取り組む中での楽しさを知りました。先生がいたからこそ知れたことです。ありがとうございました。」

ちょ太が綴ったこの言葉を読んで、熱心に指導してくれた先生に改めて感謝した。そして、部活を通じて大切なことに気づいたちょ太の成長を感じた。これからバスケ以外の別のことに取り組む時にも、辛いことも苦しいこともあるでしょう。そんな時に、真剣に取り組むことでの楽しさを知っていたら、その楽しみを味わう為に逃げずに乗り越えようとしてくれるんじゃないかな。

部活から受験へシフトチェンジの夏休み。お盆休みも返上で、塾の夏期講習に参加中。

限界突破🔥一生懸命取り組むことで得られる楽しみが待ってるよ!!

届いた葉書

暑い中、外出先から戻ってポストを開けたら、一枚の葉書が届いていた。

差出人を見ると、先日家に遊びに来てくれた娘の友達Rちゃんだった。

暑中お見舞いとお礼の言葉を綴った手書きの文字は、暑さも忘れるぐらい爽やかな気持ちにさせてくれた。

Rちゃんからは既にお礼のメールをもらっていていたのに、こうしてお手紙まで書いてくれるなんて、若いのに本当に丁寧な子だなあ。(うちに遊びに来てくれる直前には、PCR検査も受けてきてくれたRちゃん。一人暮らしの学生で仕送りやアルバイトでやりくりしている生活で検査代もバカにならないのに、誠実な子だなあと思っていた気持ちを再認識。)

そして、娘が私たちと離れて暮らす地で、こんな素敵な子とご縁に恵まれて学生生活を送っているなんて有難いなあ、との思いも湧いてきた。

Rちゃん、私達もとっても楽しかったよ!来てくれてありがとう!娘と仲良くしてくれてありがとう!

青春の一ページ

先週から2週間にわたり行われた、ちょ太の中学最後の部活動の大会。

第1週目の試合では全勝する気満々で臨んだのに、強すぎる気持ちが緊張に繋がってしまったのか??硬い動きで、これまで練習試合で負けたことがなかったチームにまで負けてしまい、予定外の2敗を喫し悔し涙。目標にしていた決勝リーグ進出への道が絶望的となり、帰りの車中では、皆が無言、、、このまま心が折れて部活動の締めくくりを迎えることになるのかと、心配しましたが、

1週間の間に見事気持ちを立て直した!!顧問の先生が指導の根底においてきたことが、ちゃんと血肉になって彼らを成長させてくれていたんだろうなあ。

今週末に行われた最終戦では、肩の力が抜け、バスケを心から楽しんでいる笑顔(^^) 生き生きとしたプレー、チームワークで見事な大勝。決勝リーグには残念ながら駒を進めることができませんでしたが、これまでの練習の成果を出し切れたと感じられる締めくくりが出来て本当に良かった。

その後、試合会場から学校に戻って引退式。先生も引退する3年生も男泣き、一緒に頑張ってきた後輩たちのなかにも涙を流してくれる子も。ザ・青春なシーンを前に、私もジーーン。

情熱を注いでくれる先生、苦楽を共に味わった仲間たち、別れを惜しんでくれる後輩。青春時代に、こうした人とのご縁や経験に恵まれたことは、ちょ太の心の銀行貯金に貴重な財産を積み立ててくれていることでしょう。

最終戦後の三年生。清々しい良い表情!!