ある日の夕方、5時のチャイムが鳴ると間もなく「ただいまーっ!」と元気に帰宅したちょ太が玄関から私の作業部屋に直行してきた。その手には紅白の彼岸花。「ママにあげるよ。」と無邪気な笑顔で手渡してくれた。
話を聞くと、遊びに行ってきたお友達の家の庭に咲いていたものを、お願いして帰り間際に摘ませてもらってきたらしい。
もうすぐ11歳になる男子が夢中で遊んでいる最中に花を見て私を思い出してくれたなんて!摘ませてもらった花を自転車のかごにいれて坂道を一生懸命のぼって帰ってくるちょ太の姿を想像したりして、感激。どんな豪華で大きな花束より、こういう純粋な気持ちが入っているものには勝てない。