先月に誕生日を迎えた私。毎年、このタイミングで思い出す言葉がある。(正確に言えば、無意識でも常に心のどこかにある言葉)
「息切れしないで続ける家事」
「まわりの人に安心というプレゼントを」
この2つの言葉。
これは、私が結婚した年の誕生日、今から22年前に愛知の母から届いた手紙に書いてあった言葉です。
今年もまた思い出し、久しぶりに原書?(笑)で見たくなり、手紙箱から出してみた。
これこれ↑
記憶していた便箋の柄のイメージは全然違っていたけれど、長年にわたり私の心に残っていた言葉は、おおよそ合っていた。
結婚したばかりで新鮮な気持ちで家事をしていた当時から、年々この言葉の重みは増している。
母が言う、「手抜きしないで」という言葉はすっかり記憶から抜け落ちていて、いかに時短で合理的に家事をするかに重きを置く手抜き主婦になっておりますが(^^;、「息切れしない」という言葉は、折に触れて思い出している。
休みのない主婦業は、毎日繰り返し続く終わりのない仕事。時に投げ出したくなることもありますが、そんな時に「息切れしない」という母の言葉が頭に浮かび、たとえ簡単でも手作りの料理を食卓に並べたり、旦那さんのお弁当作りも前日の晩御飯のおかずを流用しつつ結婚以来続けてこれた。
そしてもう1つ、「まわりの人に安心というプレゼントを」との言葉。これはこの頃、特に金言と思う。
子ども達が成長した今、直接手や口を出して密に関われることは少なくなってしまった。学校や職場、それぞれの場所で頑張っている家族に私ができることと言えば、戻るべき家が心も体も安らぐ場所であれるよう、部屋を整え、料理を作り、朗らかに笑っていることぐらい。「安心というプレゼント」を家族にできるお母さんであり奥さんでありたい。
母はもうこの短い手紙のことは覚えてないかもしれないけれど、私にとっては結婚と同時期に贈られた主婦にとってのバイブルのようなもの。26歳の誕生日に母からもらった貴重なプレゼント。
22年前の手紙。久しぶりに手紙箱から取り出してみたら虫食いになっていた(^^;
※手紙の中の「ケーキの写真のみ送ります」とは、結婚披露宴でのウエディングケーキの写真のこと。友人たちが総出でデコレーション&チョコペンでメッセージを書き込んでくれたスペシャルケーキでした(^^)懐かしく温かい思い出。