オーダー頂き、お作りしましたリース。
鷹匠に12月下旬にオープンされるFossetさんへ。
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私の作る木の実のリースは、土台から作るものが多いです。(あまり高さを出したくないときには、蔓を編んだ土台を使用しています)
1つひとつ大きさや形の違う松ぼっくりを組んでいるので、なかなかまん丸とはいかない土台。そこに、これまたそれぞれの形と大きさの違う木の実を、色や形をみながらのせてリースにしてゆきます。
ひょろり細長い実や、コロンとまあるい実、イガイガとがった実、豆のように小粒な実。どんな組み合わせにしようか考えるのは楽しいことではありますが、長時間作業をしていると、ときには個性豊かな実をどうしてバランス良く配置していいか迷路に迷い込んで、一向に作業が進まないことも。
そんなときには、作業のテーブルから離れ、遠くから全体を眺めてみたり、または、すっかり手を休めて、家事をしてみたり。と、作業テーブルでリースを目の前に苦戦していたときには気付かなかった、バランス良く収まる木の実の配置に気付いたり、欠けているスペースがどこか見えてきたり。そうして、再び手を動かし私のリースを形作る作業が進んでゆく。。。
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「迷ったら、
距離をおいて見てみたり
時をおいて見てみたり。
すると、
目の前では気が付かなかったことが
見えてくる。」
リースを作りながら、度々実感したこのことは、
日々の暮らしで巻き起こる迷いのときにも、
私の考えを整理してくれるヒントになっている。
私のNINOさんのリース。
我が家の冬を可愛く彩ってくれています{ツリー}
「走れメロス」を稽古していた頃、
メロス達の感情云々以前に、物語を全編暗記する作業で
芝居嫌いになる寸前まで悩んだ事がありました。
大好きなあまり、焦ってしまう自分。
そんな時、ふと思い付いたのが
全く関係ない時間を過ごすという事でした。
台本から一切放れて、お散歩したり、ドライブしたり。
芝居とは別の自分の好きな事をして深呼吸。
すると帰宅後(数時間後)、躓いていた所を楽々克服。
『好き(すき)』だからこそ『隙(すき)』を与える。
そこに空間が生まれて、関係を添える事が出来る。
メロス達に教えてもらった心でした。
大好きな事にはどうしても一直線になってしまう私
そんな時、ふとこのメロス達の事を思い出しています。
NINOさんの日記を読ませて頂きながら
ふとその事を思い出したのでした。
ちびメロスが長々と失礼しました{ひよこ}{汗}
tomoちゃん
>好き(すき)』だからこそ『隙(すき)』を与える。
なるほどー。
tomoちゃんが好きなことに真摯に取り組み、悩みながら導き出したお話、説得力があるなあ。
tomoちゃんの一人芝居メロスは、見ているものをその世界に引き込む力がすごくて演技力に感激しました。そして、あとで冷静になったとき、物語をすべて空で語っている(しかも、演技をしながら!)ことにもいたく感激しました。
相当の努力を思ったけど、やはり。。。
そんな大切な経験からの答えを、教えてくれて本当にありがとう。私は、かなり目の前のことに囚われてしまう質だけど、リースに教えてもらったりしながら少しずつ力を抜くことも大切だなあと思ってきたところ、tomoちゃんからのメッセージで改めて思いました。
リース、tomoちゃんのお家の彩りになれて嬉しいです。
いつも楽しくブログを拝見させていただいています。
このエピソード、とてもよくわかります。
といっても、私の場合は色気もそっけもない、
仕事で作成しているプログラムの構成だったりしますが…
我が家にもいつかNINOさんのリースをお迎えさせていただきたいなぁ。
お店OPENの時間が子供の寝かしつけの時間と重なってしまうので…
いつもプレの素敵な作品を拝見しながら、我が家に飾る妄想をしています(苦笑)
ゆかさま
いつもお付き合いありがとうございます。そして、わざわざコメントもお寄せ頂き、とても嬉しいです。
ゆかさんもお仕事を通じて同じようなことを感じていらっしゃると伺い、どんな分野であってもポイントは通じるところがあるんだろうなあと思いました。
リースのこと、そんな風に思ってくださりありがたく思うと同時に、たくさんshopに並べられず申し訳ない思いです。来年以降も長く続けて作っていくつもりですので、いつの日かゆかさんのお家にお嫁にもらって頂けることがあれば光栄です。