片方だけのイヤリング パーツの取れたイヤリング

蚤の市にて、ガラクタの山から見つけ出したもの。

片方だけのイヤリング、

はめ込まれた石が1つだけ取れてしまったイヤリング。

そのままでは元の用を足さなくなってしまったこれらだけど、

何故だか惹かれ、うちへ連れ帰ってしまう。

そんなことを繰り返し、

私のもとにはいくつかこんなものが集まっている。

何処に惹かれているんだろう?

多分、

わたしにとって、もうこれらの用途は問題ではなく、

そのモノの姿や形、質感に惹かれている。

七宝焼きで艶のある濃紺の花、

鍛金して作られた?蝶々、などなど。

それと、

そのモノの背景に感じる情緒のようなものにも惹かれている。

かつては、誰かの耳元を飾っていた。

何のご縁か古道具やのおじさんの元へ渡り、

山盛りのガラクタに紛れて箱に入れられ店先へ。

蚤の市で、たくさん並ぶお店の中から足を止め、手にとって、

巡り巡って、今、私の手元にある。


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