再読

よしもとばななファンのOちゃんとの会話の途中で、むかーしに読んだとある本を思い出して紹介した後日、「読んだよ~。」とのメッセージと共に届いた感想。私とは別のフィルターを通したOちゃんの言葉で綴られた感想が魅力的で再読したいとの思いがふつふつ。再びページを開いています。

数年前に読んだ時よりも、著者二人の言葉が深く理解できるようになっている気がする。まだまだ修行中の身ではありますが、そんな私でも少しは成長している証しだとしたら嬉しい。

Oちゃん、再読のきっかけをありがとう。心満たされるパラダイスは、誰かが与えてくれるお洒落な場所とかではなくって、自分で作り上げていかなくっちゃね。安住できるパラダイスを目指し歩み続けよう!

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ぼくの鳥巣コレクション

「どの友達に話しても鳥の巣の素晴らしさが響かないのだけれど、すごく良かったので。」と、旦那さんの会社の女の子が教えてくれた展示会へ。 絵本作家の鈴木まもるさんの原画と共に並んでいるのは、氏のコレクションである世界中から集められた「鳥の巣」。 奇抜にも見えるその形は、卵や雛が快適に過ごせるように、外敵から守るように、どこまでも理にかなった作り。自然の中にある枝や葉の巧みな組み合わせ、当然ながら、鳥たちには全くもって誰かを感動させようとする意図はないだろうけれど、見れば見るほど感動してしまう。

氏の言葉に「鳥の観察をしたい訳ではなく、造形的な美しさに惹かれる。」というような内容があって、自然のアートコレクターの端くれとして大いに頷くのでした。

画像は、会場で販売されていたたくさんの種類の本の中から、子どもたちと一緒に迷いに迷って選んだ2冊。

*8月26日(日)までの会期、残り僅かな日になってしまいましたが、ご興味のある方ぜひ!→
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たくみにあざむくより つたくても誠意をもってなす方がすばらしい

図書館で借りた彫刻家・舟越桂の作品集と創作メモ

「個人はみな絶滅危惧種という存在」

人物彫刻の作品は、背中から手が生えていたり、頭から小人?が飛び出ていたり、、、人間の形とすれば異様と思える姿に、逆に安心感すら覚えるのは何故だろう? 完璧でない不完全な自分を肯定してもらっているような、そんな気持ちになるのでした。

創作メモのなかの一片。 「たくみにあざむくより つたなくても誠意をもってなす方がすばらしい。」この言葉にも救われる思い。
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原色牧野植物大図鑑

『原色牧野植物大図鑑』(牧野富太郎著/北隆館/1986)

かねてより植物図鑑を欲しいと願い、折にふれては探してきました。けれど、なかなか「これだ!」と思えるものに巡り合えずに時が流れること数年。。。先日、ついに運命の出会いが訪れました。

古本で購入しました。時を経た雰囲気がよくお似合いの表紙。布張りにゴールドの文字。

図は全て牧野富太郎博士による手描きのイラスト。美しい。図鑑出版にあたっての言葉に「大人のための植物絵本」なる表現がありましたが、まさにそんな感じ。「調べる」のみならず「鑑賞」する楽しみも併せ持っている。

雄しべ・雌しべなど植物のパーツのイラストも丁寧に描かれていて、すぐ横には詳細な解説付き。これが2556種類もの植物について収められています。1つ1つは緻密に、積み重ねて膨大な仕事量。植物に対する愛を感じずにはいられません。

木の実の頁も充実。わーーい♪元はと言えば、木の実について調べたかったが為に植物図鑑を探していたのです。今から秋の木の実拾いが待ち遠しくなっちゃうな。
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覚書

友達から借りて読んでいる本の中にこんな一節が。

「複雑なことを学ぶよりまず、風や雨、雪や月から送られてくる恋文を読むことを覚えましょう」一休宗純

忘れませんように、ここに記録。

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ドイツ料理・スカンジナビア料理

ドイツ料理・スカンジナビア料理(TIME LIFE BOOKS 1973年)

レシピのみにとどまらず、それぞれの国の風土や歴史、日常の風景に触れている。より深く料理が理解できると同時に、暮しを大切にしている、ドイツやスカンジナビア諸国のエッセンスを享受できる。

ケースの中に、2冊の本が納まっている。

リング式の小さいほうは、レシピ集。

大きい方は、料理はもちろん、暮らしの一コマが垣間見れる写真がふんだんに掲載されている。「北欧独特のほの明るいビロードのようなたそがれどき」、「カリカリのじゃがいもケーキ」などなど、写真に添えられている言葉がまた素敵で、読んでいるだけで気持ちが満たされてくる感じ。想像力をかき立て、遠く未知なる国の暮らしに想いを馳せさせる。

<スカンジナビア>

3歳のヴィリコスキ君が、母親から野生のマッシュルームの摘み方を教わっている。

北欧独特のほの明るいビロードのようなたそがれどきに、湖畔に6人の若者が集まっている。

<ドイツ>

おばあさんが畑で採れたじゃがいもをつぶしている。出来上がったカリカリのじゃがいもケーキにブルーベリージャムをかけて食べる坊や。

菓子店で買い物をするハノーヴァーの主婦たち。

++

この2冊のうち、「ドイツ料理」の方を、25日の庭イチ。に持ってゆきます。(ほんとは、2冊ともNINO屋用に仕入れたのだけど、読み進めるうち手放し難くなってしまい、1冊は手元に置くことになった次第です)

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1960年代の暮しの手帖

25日の庭イチ。、NINOでは、流れる日々の生活に、そっと新しい気持ちを届けられるようなものを出品したいと思っています。料理をしたり、部屋を整えたり、子供と遊んだり、普通の毎日に普通に使えるもの。それでいて、ちょっと嬉しくなるような。そんなものを持ってゆきたいと思っています。

それで、いつもの手作りのもの・古道具の他に、今回は、

豊かな暮らし(心)のヒントになるような本もいくつか持っていこうと考えています。そのうちの1つが、こちらの古ーい「暮しの手帖」です。

一番古いリンゴの表紙のは1962年のものだから、実に50年近く前に発行されたものです。(その他も、すべて1960年代のもの。)

私が生まれるより前に既にこの世に存在していた、人の年齢で考えればおじさん、おばさんなこの本たちですが、中身はいまでも全然イケてます!

暮しの基本である「衣」「食」「住」を豊かにするヒントがちりばめられています。

それも、目新しさに心を奪わせるようなものではなく、実生活に即した内容なのがとても信頼できるのです。

ページをめくってみると、

「暮しの手帖台所研究室」

賃貸住宅の狭い台所を創意工夫で使い勝手良く作る企画。

「しかし、ぜいたくをいっても仕方ありません」のくだり、勉強になります。

ブローチの着け方について。

ブローチ好きな私に嬉しいページ。ブローチを「飾り」としてだでなく、「機能」も活かさねばと、目から鱗の記事。

日用品や家電のページも充実。実際の使い勝手と共に丁寧な解説がある。

「手作り」のページも随所に。

写真は、「ショッピングバッグは手作りで」・「毛糸で敷物(ラグ)を編みましょう」のページ。作品は暮しのなかで活かされるものばかり。

読み物のページも内容が濃い。

メモ魔の私は、手帳に書き写すことしりきです。

ちょっとページをめくってみただけでも、なかなかの見応えです。

ご興味のあるみなさん、庭イチ。で是非お手にとってご覧ください。
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休日

先週末のこと、

鎌倉に住む弟が、鈍行列車に乗って静岡に遊びに来てくれました。

土曜日の夜、子どもたちが眠ってから、

旦那さんと弟と私と、3人で、

ビールやワインを飲みながら、つらつらと話を。

なんだかとってもいい気持ち。

「もし、こんな時間を、お金と引き換えでしか得られないとしたら、

私はいくら出してもいい!」と言ったら、

2人はちょっと面喰っていたけど、

酔っ払っていたからの発言ではありません!

シラフの今も、私は本気でそう思うのですよ。

↓は、鈍行列車に乗ってきた弟が車中で読んできたという本。

とても良かったから、と、そのまま置いていってくれました。

弟の言葉通り、とても良いです。

この本を読んで、「怒らないこと」が幸せな人生へのキーワードだと認識。

図らずも、私の今年の目標は、「焦らず、怒らず」。今年も終わりにさしかかったこのタイミングで、この本を貸してくれて、弟よ、ありがとう。

残り1か月余りとなりましたが、1日1日大切に「焦らず、怒らず」の目標を総括するような気持ちで過ごしてゆきたい。
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